断熱ブログ

リフォームするなら暖かい家に……間取りのコツとは?

2020年12月28日|カテゴリー「コラム
冬になると家のいたるところで寒さを感じ、室内なのになぜと疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

気温が下がる冬場は暖房器具などを上手く取り入れることで暖かい室内をつくることができますが、家を建てる時にお家の中が暖かくなる工夫をすることで暖かい家づくりを行うことができます。

太陽の熱で暖かい家にする工夫

寒さが厳しくなる冬場にいかに室内でいかに暖かく過ごすことができるか、その差をつける一つの要素に日射取得にあります。

日射取得とは太陽光の光を室内にどれだけ取り入れることができるかというものです。

夏場は室内を涼しく保つために、エアコンの効率をよくするためにできるだけ太陽光を遮る工夫をしますが、冬場は日当たりを意識することで家全体を太陽光で暖めることができます。

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朝日は東から、夕日は西など時間帯や方位によって日射取得量は変わってくるのですが、南は一日を通して比較的日射取得がしやすい方角です。

北側はどうしても日射取得がしにくい方角とされており、家の北側にはバスルームやトイレなどがあることが多いです。

東側は午前中から正午にかけては暖かい太陽光の光を取り入れることができますが、午後からはあまり期待することはできません。

午後から日没までは西からの日差しが強くなりますが、西日が多く入ると夏場に涼しい室内をつくるのが難しくなってしまいます。

もちろん日射のことばかりではなく取り入れたい周囲の景観なども考えた上で、太陽の一日の動きと家族のライフスタイルなどを考慮して窓の位置や大きさを検討することで暖かい家づくりをすることができます。

暖かい家にする際の工夫ポイント:軒

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一日を通して自分や家族は一番長く過ごす場所はダイニングやリビングだという人も多いのではないでしょうか。

暖かい家づくりを考える際に、最も時間を使う場所であるダイニングやリビングに太陽を取り込みやすい場所に配置することは一つの工夫です。

例えば南側は一日の中で最も日射取得がしやすい方角であり、暖かな光をたっぷりと取り入れることで暖房がなくても快適に過ごせる日も増えます。

南向きでたっぷりと太陽光を取り入れることができるのはいいけれど、冬場はよくても夏場になると暑くて仕方がないのではと疑問に思う人もいますが、そんな時は軒を深くすることで冬場は暖かく、夏場は涼しい家づくりを行うことができます。

最近はあまり軒の出ていない家も多いのですが、軒は日本の住宅に古くから見られるものです。

軒を深くすることで夏の直射日光をカットすることができ、家の中に太陽光が入るのを防ぐことができます。

これに対して冬場の日光は軒が深くても家の中に入ってくるので、軒を深くしておくことで日射取得をコントロールすることができるようになります。

暖かい家にするためには空気の仕組みを知ろう

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暖かい家づくりのためには空気の仕組みを知っておきましょう。

冷たい空気は部屋の下、つまり足元にたまりやすいです。

これに対して暖かい空気は天井の方にたまりやすくなっています。

暖房をつけているのに足元が冷えるのはこのためです。

部屋の空気を上手く循環させないといくら暖房の設定温度を上げても足元は寒いままになってしまいます。

足元と天井にたまっている冷たい空気と暖かい空気をかき混ぜると温度のムラをなくすことで部屋全体を暖めることができます。

扉を閉めて部屋を仕切っていると部屋の中の空気は循環しません。

扉の開け閉めをするだけでも部屋の空気は循環しますが、サーキュレーターや扇風機、シーリングファンなどを使用することで効率的に空気を循環させることができます。

暖かい家にするためには間取りとあわせて断熱リフォームも検討しよう

窓の位置や大きさや軒の深さなど暖かい家づくりに取り入れることができる工夫は様々ですが、新しく建てる際に窓や軒の工夫以外に、今住んでいる住まいを暖かくする工夫を知りたいという場合は、断熱リフォームを検討してみるのもよいでしょう。

断熱リフォームを行うことで冬になるといつも足元が寒いと言った冬の悩みだけではなく、夏場にいくらエアコンを使って温度を下げようとしても室内は暑いまま、といった悩みも解決することができます。

断熱リフォームで取り入れる断熱材には、家の中で適温になった空気を外に逃さない役割と外気温が家の中に影響を与えないようにする役割があります。

厳しい寒さや暑さの中でも室内の温度が一定に保たれているのは断熱材のおかげであり、断熱材が入っていない住宅では外の気温の影響を受けて、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。

近年の住宅は断熱材が入っていることが大半ですが、築年数が古い住宅には断熱材が入っていないこともあります。

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断熱リフォームはただ単純に壁の中に断熱材を入れるだけではありません。

壁の中に断熱材を入れるリフォームは大規模な工事になることも多く、リフォーム費用も高額になってしまいます。

もっと手軽に断熱リフォームをしたいという人には今ある窓の内側から内窓を入れて室内の温度を逃がしにくくすることができますし、外壁の塗料を遮熱効果のあるものに変えるだけでも住宅の夏場の暑さを抑える効果を高めることができます。

断熱リフォームは家の形や工法などによっても取り入れることができるものも違ってくるので、リフォーム会社で相談してみるようにしましょう。

暖かい家づくりを行うための間取りや断熱リフォームについて紹介しました。

断熱リフォームは冬場の暖かさだけではなく夏場の涼しさにも関係しています。

家全体を見直すことで快適な住まいをつくることができます。

高気密高断熱の住宅は結露ができやすい?

2020年12月25日|カテゴリー「コラム
冬になると窓の結露に悩まされるという人も少なくないのではないでしょうか。

結露はそのまま放置してしまうとカビやダニの繁殖などの原因になってしまいます。

結露を放置することで健康被害が起こる可能性もあり、さらに家自体の劣化にもつながってしまう可能性があるので、しっかり結露対策を行いましょう。

結露の原因とは?

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気温が下がってくると毎日のように窓に結露が起こるので、そのたびに雑巾などでこまめに拭き取っているという人も多いのではないでしょうか。

拭き取ってもいつのまにか結露が発生してしまうので、結局放置してしまっているという人も少なくないでしょう。

窓や壁などに発生する水滴である結露は、結露が発生する場所とその周辺との温度差が大きくなればなるほど発生しやすくなります。

そもそも空気には水分が含まれています。

通常の状態では結露は空気中に含まれる水は「水蒸気」として含まれます。

この空気中に含まれる水分の量は温度によって異なります。

高温になるほどその場所の空気が含むことができる水分量は多くなります。

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冬場、室内を暖めるためにストーブなどの暖房器具を使用したときに出る湿気を多く含んだ空気が、屋外とじかに接している窓ガラスなどで急激に冷やされて、水蒸気が水に戻り結露となって発生します。

結露を放置したままの湿度の高い環境で発生、繁殖するのがカビやダニです。

カビの胞子やダニの死骸はアレルギーの原因になることもありますから、結露は放置しないようにすることが大切です。

また結露が害を及ぼすのは住んでいる人だけではありません。

結露の水分が壁の中に侵入することで断熱材が落ちて無断熱状態になったり、断熱材としての効果が薄くなってしまったりします。


さらにお家をささえる、木の部分に湿気が及ぶと腐って家の耐久性にも影響する可能性があります。

また、結露がひどくなると壁の中にある電気系統の配線の漏電を引き起こし火災に繋がる場合もあるので注意が必要です。

高気密高断熱の住宅は使い方次第で結露が起こりやくなる

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高気密高断熱の住宅は外の気温の影響を受けにくいので冷暖房効率を高めて快適に、そしてエコに暮らすことができるのですが、その大前提は計画換気がきちんと行われていることです。

計画換気が正しく行われていないと空気の流れが悪くなり、湿気がこもりやすくなる可能性があります。

そもそも高気密高断熱の家で結露の原因になるような湿気をもたらす水分はどこから来るの?と疑問に思う人もいるでしょう。

実は、開放型石油ストーブなど灯油を燃料にするストーブやガスヒーターなどの化石燃料を使う暖房器では化石燃料を燃やすと同時に水分が生じるのです。

また、乾燥対策を使用する加湿器の使用も湿度を上げてしまう原因になりますし、料理や洗濯物の部屋干しも湿度を上げる原因になってしまいます。

先ほども書きましたが、高気密高断熱の住宅は24時間換気が必ず行われていることが前提となっています。

にも関わらず中には電気代の節約のためや寒いからと換気システムを切ってしまっている場合もあるのではないでしょうか。

24時間換気は結露対策のために必要であるため、切ってしまわないようにしましょう。

また、24時間換気と合わせて締め切っている窓や押入れなども定期的に開けて室内の空気を動かすようにしましょう。

快適に高気密高断熱の住宅で生活をするためにも、結露対策には意識を向けてみてください。

結露を防ぐための構造躯体

家を建てる際やリフォームをする際の断熱材の施工には外断熱と内断熱があります。

内断熱とは、柱や壁などの構造体の内側に断熱層をつくる方法で、一般的に柱と柱の間に断熱材を詰めていく施工がされます。

外断熱とは柱や構造材で作られた構造体の外側から断熱材で全体を包みその上から仕上げの外壁を施工します。

①内断熱のメリットとデメリット

・メリット:必要な部分だけをリフォームできる
構造部材の空間に断熱材を詰めるので部分的なリフォームに適しており、その分費用も抑えることが可能です。

・デメリット:高い施工品質(丁寧な施工をしてくれるか)が必要
使う断熱材によって隙間ができやすい工法なので、外断熱より気密性が低くなり、壁の中に結露ができてしまう可能性が残ります。

②外断熱のメリットとデメリット

・メリット:高気密で断熱性の高いリフォームが可能
外断熱は柱や構造壁の上から断熱材を覆うような形で施工するため気密性が高いことが大きなメリットです。

・デメリット:高い施工技術、外壁が厚くなるため建物の外周に余裕が必要なこと、さらに内断熱に比べ施工コスト、施工時間がかかることです。

外気温と室温の温度差、室内の湿気によって発生する結露は放置しておくと人にも家にも悪影響を及ぼしてしまいます。

特に高気密高断熱の住宅は見えないところで結露が影響していることもあり、適切な結露対策で住む人や家を結露から守りましょう。

家に隙間風が入る原因とは? 対策と合わせてご紹介!

2020年12月24日|カテゴリー「コラム
冬になると家の中に入ってくる隙間風で悩みを抱える人は少なくありません。

隙間風が入ってくることで暖房の効きが悪くなってしまったり、常に寒さを感じてゆっくりくつろぐことができなかったりします。

では隙間風の原因とは、それはどこから入ってきているのか、そのチェック方法や隙間風を防ぐ方法などを知って寒い冬でも室内で快適に過ごすことができるようにしましょう。

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隙間風は名前の通り、隙間から入ってきています。

ログハウスや伝統的な日本家屋のような建物であれば隙間があることも理解はできますが、現代の住宅にそんなに隙間があるとは思えない、そう疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

現代の家づくりでは気密性が高い建て方をしていますし、そのための技術も向上しています。

しかし、それでも隙間ゼロにすることはなかなか難しいのです。

それゆえ、せっかく温めた家の中の空気が外に漏れる、逆に隙間風が侵入して部屋の中で寒さを感じるようになります。

隙間風を感じるのは、季節でいうと冬に感じることが多いといわれています。

冬場は快適に過ごすために暖房器具を使って、室内を暖めます。

暖かい空気は上に登っていきます。

暖かい空気が上に登っていく過程で空気圧が低くなってしまい、部屋に隙間があるとそこから外の空気を引っ張り込んでしまいます。

これが結果的に隙間風となって、寒い思いをしてしまうことになります。

絶え間なく冷たい隙間風が入ってくるといくら暖房器具を使っても結局家の中は暖まりにくくなります。

どこからの隙間風かチェックする方法は?

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部屋を暖めてもできるだけ冷たい空気を引っ張り込まないようにするために、できるだけ隙間を塞ぐようにしましょう。

そのためにはいったいどこから隙間風が入ってきているのかを見つけなければなりません。

どこから空気が流れてくるか、身近なものを使って見つけるために利用するのが線香やロウソクです。

線香やロウソクに火をつけて部屋の壁や窓、隣の部屋との間仕切りの部分、押し入れの中などにそっと近づけます。

そこで見ることができる煙や炎の動きで空気の流れを知ることができます。

チェックをする時は家を締め切って、換気扇を一箇所だけ付け空気の流れを一方向にしましょう。

部屋の真ん中で線香やロウソクを持ち換気扇以外の方向に煙や炎が動く場合は、その方向と反対側の両方をチェックしましょう。

この方法で暖かい空気が出て行く場所、冷たい空気が入ってくる場所を知ることができます。

隙間風を塞ぐには?

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隙間風が入ってきている場所が見つかったら、冷気を遮断するために目張りを行いましょう。

100円ショップやホームセンターなどで手頃な価格で購入することができるのがすきまテープです。

ハサミで切って好きな長さで使用することができるので隙間を手軽に埋めることができます。

窓全体から冷たい空気を感じるという場合は厚手のカーテンを使用したり、窓に断熱シートを貼り付けたりすることで冷気を遮断することができます。

数千円から1万円程度でカーテンや断熱シートを購入して家全体の断熱効果を高めることもできます。


また部屋の空気をサーキュレーターなどを使いかき混ぜるのも隙間風対策としておすすめです。

暖かい家にするには?

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隙間風を遮断したり、窓からの冷気を遮断したりしてもなかなか暖まらないという場合は、リフォームを検討してみるのもよいでしょう。

例えば「窓」のリフォームです。一般的に、暖房時の熱の約半分は窓などの開口部から外に逃げています。

逆に冷房時に家に入ってくる熱の70%は窓などの開口部からとなっています。

窓のリフォームをすることで冬は暖かく、夏は涼しい家をつくることができます。

窓の断熱性能を上げることができるのが内窓の設置か、あるいはサッシそのものの交換です。

内窓の設置とは、今ある窓に室内側から内窓を取り付けるリフォームで、新しく取り付ける内側のサッシは二重サッシとなっている場合がほとんどです。

元々の窓と新たに取り付けた内窓との間に空気の層ができるので断熱性を高めることができます。

サッシそのものの交換は少し大掛かりです。

大掛かりですが、最近の窓は、窓枠の素材も進化していますし、二重あるいは三重のガラスとその間の気体層の効果で熱の出入りを防ぐことができる高い断熱性能と遮熱性能を持っています。

窓や隙間風だけではなく、壁や天井、床なども見直したいという場合は、断熱材を取り入れましょう。

壁の中や天井裏、床下などに断熱材を入れることで家全体の断熱効果を高めることができます。

窓の断熱リフォームに比べると大規模な工事になることも多く、リフォームの費用も高くなってしまいますが、徹底した断熱リフォームで健康で快適な住宅に生まれ変わります。

隙間風の原因や対策、そして家全体の断熱リフォームについて紹介しました。

せっかく部屋の中を暖房器具で暖めても隙間風があることで寒さを感じてしまうことから、隙間風が入ってきているところを探して、対策をして冬は暖かく、夏は涼しい住宅づくりを目指しましょう。

リフォームと建て替えの費用や工期などの違いについて

2020年12月23日|カテゴリー「コラム
中古住宅を購入してリフォームを検討される方は少なくありません。

一口にリフォーム工事といっても「部分リフォーム」や「全面リフォーム」、さらには「建て替え」まで幅広い選択肢があるでしょう。

リフォームと建て替えでは費用や工期でどのような違いがあるのか、リフォームした方が良い住宅、建て替えに向いている住宅についてご説明いたします。

リフォームと建て替えの違いは?

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リフォームとは、部分的な修繕や改築を行うことです。

外壁や屋根、水回りなどで傷みが目立つ部分の改修や交換、家族の生活に合わせた設備の更新や最新化などを必要に応じて部分的に行うリフォームと、基礎や骨組みのみ残して、すべてを新しく作り変える全面リフォームがあります。

部分リフォームは工期も短く、仮住まいが不要なこともありますが、全面リフォームは仮住まいが必要な場合もあります。


建て替えとは、現在の住宅を全て解体して、基礎を含めて新しく建て直すことです。

すべてを一から作るので、家族のニーズに合わせた間取りや設備を設けることが可能です。

耐震基準も現在の基準に合ったものです。

ただし、仮住まいが必要で、工期もリフォームに比べると長くなります。

リフォームと建て替えの自由度の違い

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全面リフォームの場合、設備機能などは建て替えて新築した場合に近い状態まで更新することができますが、基礎や構造上必要な柱や梁を撤去したり、動かしたりするには専門家による詳細な調査の上で行わなければなりませんし、結果的に動かすことができない場合も多いです。

そのため、間取りの変更やドアや窓の取り付けの位置に制限をうける場合があります。

その点、建て替えであれば一から新築をするので、柱や梁の位置、間取りやドアや窓の位置も設備も自由に決めることができます。

耐震性や断熱性など建物性能も時代に最新基準にあわせて設計、建築することができます。

リフォームと建て替えの工期完了までの違い

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リフォームと建て替えでは、工期に大きな違いがあります。

一般的な部分リフォームの場合、工期は数週間から1ヶ月程度です。

設備の取り替え程度であれば数週間で終えることが可能な場合もあります。

建て替えの場合は、まずは解体作業が必要になります。

解体作業に1週間から10日見ておく必要があります。

更地にした後に建設作業が始まります。

住宅の建設に、約4〜6ヶ月かかります。

工期は、住宅の構造や面積、仕様などによって違います。

どんな家がリフォームに向いている?

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中古住宅の中にはリフォームに向いている住宅があります。

例えば1981年以降の新耐震設計基準を満たしている家は基本的な主要構造が耐震基準に適合しています。

ですから耐震性能を向上させるのに必要な費用などが、そうでない場合に比べればかからない家です。

また、過去のリフォームの状況も重要です。

新しく補強されている、直されている部分が多い家は、次のリフォームでもそれを利用することができますので、コストを抑えられます。

また、法律上の制限によって、建て替えたくても建て替えることができない住宅もあります(再建築不可物件と言われます)。
仮に場所は気に入っているので、再建築不可物件でもなんとか購入したいという場合には、リフォームを選択するしかありません。

また、建築当時と法律上の制限が変わったことで既存の建物よりも小さい家屋しか建てられない場合もあります。

このような場合にもリフォームで大きさを維持しながら現代の暮らしにあった家にすることは有効な選択です。

どんな家がリフォームに向いている?

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引っ越しまでに期間があり、現在の住まいにしばらく住める方や仮住まい先が容易に見つかり、ゆっくり滞在できるなどご家族の都合がつく場合は、建て替えも考えることができます。

1981年以前の旧耐震基準の建築で老朽化が激しい家、シロアリやカビで腐食がひどくリフォームでは対応できない場合は、建て替えの検討を優先すべきでしょう。

耐震基準、断熱基準も最新のものに適合できますから安全、安心な暮らしにつながります。

リフォームと建て替えのどちらが良いかは難しい問題です。

どちらにもメリットとデメリットがあります。


最近では、リノベーションと呼ばれる中古住宅や中古マンションを新築当時にはなかった、新しい暮らしに対応した機能や空間に生まれ変わらせる手法も広がっています。

リフォーム技術も向上しており、古い木材や建具を残して、あえてリフォームして住むという選択肢も出てきました。

家族がどのような生活をしたいかイメージしながら、リフォームか建て替えかを考えてみてはいかがでしょうか。

涼しい家にするためにはどのような工夫をすると良い?

2020年12月22日|カテゴリー「コラム
近年は猛暑夏が続いています。

そうなるとエアコンの使いすぎで光熱費が気になるだけではなく、冷房が原因で体調が優れないことも少なくないでしょう。

暑い夏場でも室内で快適に過ごすことができるように、家の中が暑くなってしまう原因や涼しい家にするためのポイントなどをおさえた家づくりを意識してみてはいかがでしょうか。

暑い家になってしまう原因とは?

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猛暑が続く夏場はエアコンがないと熱中症などのリスクが高まってしまうのですが、家の中が暑くなってしまう原因は気温だけではありません。

まず家の中が暑くなってしまう原因として挙げられるのが風通しの悪さです。

昼間は不在がち、そんなことから終日家の窓を締め切っているという家庭は多いのではないでしょうか。


特に日当たりのよい部屋などは風通しが悪いとすぐに部屋の中に熱がこもってしまいます。

こもった熱はなかなか冷めないので、日が落ちても部屋の中は暑いままになってしまいます。

秋になり外は涼しいのに家の中は暑いという場合は風通しの悪さが大きく影響していることも多いです。

また風通しや家電製品だけではなく家の構造に使われている素材も関係しています。

マンションやアパートの場合、使用されている素材によって熱を吸収しやすいものがあります。

日差しが直接あたる屋根や壁などは太陽の熱によって温度がによって上がってしまい、それにともなって室内の温度が上がってしまいます。

涼しい家にするメリット

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家の中を涼しく改善することは、できるだけ暑さを感じることなく過ごすことができることはもちろん、他にもメリットがあります。

最も大きなメリットとして挙げられるのが光熱費の節約です。

夏になるとエアコンの電気消費量を少しでも少なくすることができるようにこまめにオン・オフを繰り返したり、設定温度を高くしたりといった工夫をしているという人も多いのですが、エアコンを使って室内の温度を下げる際にも、もともとの室温が高ければ高いほどエアコンを消費電力は大きくなります。

風通しをよくして室内にこもった熱を冷ますだけでも光熱費の節約につながります。

近年では、省エネ家電が広く普及していることや気密性の高い住宅が増えていることから、自動運転モードでつけっぱなしにしておくほうがかえって電気料金を節約することができるといった場合もあります。

涼しい家にするために取り入れるとよいアイテム

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室内の温度を下げて涼しい家にするために、まずは太陽の光による熱を遮る工夫をしてみましょう。

太陽光を遮ることで室内の温度上昇を防ぐことができます。

手軽に取り入れることができるものとしては、すだれや遮光カーテン、緑のカーテンなどがあります。

ホームセンターやネット通販などで手頃な価格で購入できるので、窓が多いという家庭でも取り入れやすいです。


さらに暑さを和らげる手軽な方法としては打ち水もあります。

午前中の涼しいうちに打ち水をすることで室温の上昇を防ぐことができます。

ヒートアイランド対策の一貫として夏になると商業施設や公共の施設などで取り入れられているのを見かけます。

また家電から出る熱も工夫次第で改善することができます。

例えばパソコンなどの家電から出る熱はサーキュレーターや扇風機などを利用することで上手く室外に逃がすことができ、室内に熱がこもるのを防ぐことができますし、照明も室内の温度を上げてしまう原因になるので熱を帯びないLED電球に変えることで温度上昇を防ぐことができます。

涼しい家にするコツ

逃がさないことも大切です。

快適な温度にした空気を逃さないためには断熱性と気密性を高める家づくりをすることが重要です。

熱がこもってしまった場合に風通しをよくするなど手軽に身近にできることから始めるのもいいけれど、根本的に住宅を見直したいという場合は暑さ対策のリフォームがおすすめです。

涼しい家づくりに欠かせないのが断熱リフォームです。

断熱と聞くと冬の暖かさをイメージしますが、夏に涼しい家をつくるのも断熱です。

断熱リフォームは窓だけを変えるなど小規模なリフォームから壁や屋根など大規模なリフォームまでさまざまです。

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例えば、屋根に断熱シートを設置したり断熱材を施工したりすることで、夏になると2階が暑いという悩みを解決することができます。

外壁や窓などのリフォームをすることで冷暖房費の節約につながります。

また断熱材はしっかり入っていると思っていても暑かったり寒かったりする場合、断熱材自体が劣化している可能性もあります。

そうした場合もリフォームをすることで新しい断熱材に取り替えることできます。

断熱リフォームを検討している場合はリフォーム会社に相談をしてどんなリフォームが必要なのか、家全体の効率を見て検討するようにしましょう。

暑い夏を快適に過ごすために、風通しをよくしたり、家電の熱や太陽光の熱を防いで涼しい家づくりや暮らし方を意識してみましょう。

快適に過ごすことができるだけでなく、エアコンの消費電力を抑えて夏場の電気料金の節約にもなりエコにも繋がります。