断熱ブログ

住まいに必要な断熱を考える

2021年1月27日|カテゴリー「性能
断熱というと今の時期をイメージする方が多いと思います。

断熱とは熱が伝わりづらくすることなので、季節的には夏冬がイメージされやすく、特に寒い冬というイメージが一般的です。

新築などで用いられる全館空調は年間を通じて快適な温度に保つため、最近は導入されることも増えてきました。

全館空調 断面図

年中快適というと光熱費の心配をよくされます。

冷暖房を使うので光熱費は気になります。

最新の省エネ家電は本当に電気代を使いませんし、断熱するだけでも光熱費は安くなります。

断熱された部屋は熱を伝わりづらくするので外の温度を中に伝わりづらくするだけでなく、中の温度も外に逃がしにくくなります。

水筒 魔法瓶 断熱
魔法瓶をイメージしてもらうと分かりやすいですね。

ペットボトルや缶の飲み物と比べ飲み物の温度を魔法瓶は保ってくれます。

飲み物をコップに注いで飲むときは少し時間が経つと常温くらいまでにはなります。

これは空気に触れているので温度が逃げてしまいます。住まいも同じで断熱する場合は隙間を塞ぎ気密性を高めていくのも重要です

暖房や冷房を付ける時はすき間を無くして無駄なく使えるように工夫していきましょう

熱の伝わり方は3種類!しっかり理解して対策をしましょう

2021年1月26日|カテゴリー「性能
今回は断熱の基本でもある『 熱の伝わり方 』についてお話しします。
基本は伝導・対流・放射の3つです。

それぞれの現象とお住まいでの対策の仕方についてお話しします。

熱伝導

熱伝導率のいい銅製ポット

よく耳にするのは「熱伝導率がいい」という言葉じゃないでしょうか。

すぐに温まりやすい銅製ポットは喫茶店などで見かける方も多いのではないでしょうか。

熱伝導は熱が物質を介して運ばれ伝わる事です。

金属を代表するように熱の伝わりやすい物を良導体、木材みたいに伝わりにくい物を不導体と呼びます。

調器具はこれを上手に利用していて持ち手には木材、調理する部分は金属になっています。
物質の種類によって伝導率は変わりますが、形状によっても変わってきます。

気体よりも液体、液体よりも固体という順番です。
サウナ 気体の熱を利用

サウナに入れる人は居ても、90℃前後の沸騰前のぐつぐつしたお湯に触れられる人はそう居ないですよね

火傷じゃすまない状態になります。

住まいでの対策

直接触れることで熱が移動するのが熱伝導です。

壁や窓も物質だと考えればアルミの窓やガラスは良導体ですので、プラスチックや樹脂、ビニールなどの方が熱伝導率が悪い不導体になるので、そういったものを窓に貼る対策や内窓のように樹脂や木で出来たものを付けて2重にすることが対策になります。

では木材や紙で出来ている壁は?と思うのですが、同じ不導体の物を2重にするか、化学物質の断熱材を使う事になります。

対流

対流は言葉で聞くと難しく聞こえますが、温度差によって気体が移動する事で熱が移動する事です。

液体や気体は温められると膨張し密度が小さくなるので上昇します。

周りの低温のままの方は密度が重い状態になるので下に流れ込むようになって循環していきます。
焚き火 対流で温かくなる

例えば焚き火。

風も無く天気のいい日では煙が真っ直ぐ勢いよく上っていきます。

これが対流の現象で温められた空気は上に上がりその場の空気が薄くなり周りの空気が焚き火のほうに空気が集まってくるので『 よく燃える 』というイメージになります。

自然であれば海風や陸風、季節風なども対流の影響です。

住まいで起こる対流

昔の家

住まいの場合で考えてみましょう。

住まいではエアコンを使う場合は機械で強制的に対流を作り冷房は上向き、暖房は下向きに動くことで循環させたり、石油ストーブやオイルヒーターなどを熱源として部屋を暖めたりします。

ここで対流が起きるんですが、隙間が多い家ではどうなるでしょうか。

暖かい部屋に向かい冷たい空気が対流によって運ばれてきます。

それは隙間風となってせっかく暖めた部屋に入ってきて直接風を感じ事もあります。

冷たい空気は下に暖かい空気は上に上がっていき底冷えもしますし、暖かい空気が隙間から部屋の外に逃げてしまいます。

住まいでの対策

壁の隙間や、窓・出入口の隙間は極力無くす事が対流による寒さを防ぐ事になります。

塞がっているかは部屋のドアを開けるときに重く感じますし、空気を取り入れるような音もします。

気体液体状になっていると密度も小さくなりますので、冬場は加湿状態にする暖かく過ごしやすいとおもいますが、隙間を塞いで暖めた部屋にある空気は加湿状態でもありますし、空気の入れ替えが出来ていない状態ですのでしっかりと換気もして下さい。

換気扇を使う場合熱を逃がしたくない場合は熱交換が可能な換気扇に取り替える必要があります。

熱放射で暖かくも暑くもなるんです。

太陽 熱放射は電磁波によって熱が動く事で、輻射熱とも言われています。

熱放射は電磁波によって熱が動く事で、輻射熱とも言われています。

当たり前かもしれませんが太陽が出てる日は暖かいですよね。

約6000度と言われる太陽の表面温度が伝わっているのではなく電磁波によって熱放射で伝わっています。

電磁波は物体に当たる事で熱が伝わり、発生します。

放射熱を使っている家電が電子レンジです。

放射熱を利用した住まいの断熱は?

温かいストーブ ストーブから熱伝導でやかんに熱が伝わりやかんの中の水が温められ対流し蒸気が上に上がっていきます。

ストーブから熱伝導でやかんに熱が伝わりやかんの中の水が温められ対流し蒸気が上に上がっていきます。

熱放射でストーブから離れた距離でも暖かいですよね。

近づけば空気が対流しているのでさらに温かいです。

ですが、触れて伝導対流放射の3つが揃うと火傷します

放射で対策をするのならオイルヒーターやペレットストーブなど輻射熱で温かくしたり、窓ガラスの種類を断熱仕様のガラスに交換すると家の中の熱を放射熱で逃がしてしまう事を防ぎます。

冬のイメージが強いですが、断熱を考えるのは冬だけではありません。

熱の伝わり方を考えてしっかりと対策していきましょう。

結露について簡単にお話しします。

2021年1月25日|カテゴリー「性能
窓に付いた水滴 結露
結露についてお話しします。


結露は、空気中に含まれていた水分が、空気が冷やされることで気体として留まることができず、液体化するという現象です。

そのため、結露の原因は「寒暖差」と「湿度(湿気量)」に関係します。

なので寒いからというだけが原因ではないんです

779d13fb098a354211ed9353bb2be205

例えば、夏場などで冷たい飲み物が入ったグラスをしばらく放置しておくと、汗をかいたようにグラスの表面に水滴がつきます。

そのほか、夏場はエアコンの効いた車の中から外に出るとメガネが曇ったり、冬場には室外から急に室内に入るとメガネが曇る、風呂場や脱衣場の鏡が曇る。

意外と結露は身近に起きています。

結露を放置しておくとどうなるか。

結露が発生する原因はわかっても、目に見える場所であれば拭いたりできますが見えない場所は対処できずに放置してしまう場合があります。

結露を放置しておくと、どんな現象を引き起こすのかをご紹介します。

カビの発生

カビ

梅雨の時季にカビが発生しやすいことを考えればわかるように、カビは水分と適度に暖かい場所を好みます。

風呂場や台所のシンクなどに発生しやすいのも同様の理由です。

結露の発生する場所というのは、カビが好む条件を見事に満たしています。

窓枠の色が濃い色だとなかなか気がつかないかもしれません。ガラスとの隙間にあるゴムの部分にカビが着くこともあります。

最初は目立たなくても、繁殖するので、放置しておくと拡大していく恐れがあります。

カビの問題は、表面上の見た目だけではありません。

体内に蓄積されると、アレルギー性の疾患や肺炎などを引き起こす可能性があるので、注意が必要です。

最近たまたまテレビを見ていたら、サトウキビの中にカビが発生していて中国の方でサトウキビを食べた男の子が無くなったというニュースが流れていました。

カビは体に入ってしまうととても危険なんです。

また、たまっているホコリやゴミが結びつくことで、ダニに好まれる環境ができあがることがあります。

ダニが増殖すれば、また別の悪影響が人体に及ぶかもしれないので、注意しましょう。

シミの発生

シミ カビ

結露の量が多いと、窓ガラス付近の被害に留まらず、断熱の弱くなってしまっている壁や天井にシミとして表れることがあります。

これがカビの繁殖と作用し合うことで、部分的に黒ずみができてしまいます。

さらに放置すれば、黒ずんだシミは拡大の一途をたどります。

見た目にも被害は明らかなので、美観的にも気になるかもしれません。

被害がさらに拡大すると、壁紙クロスがはがれてくることもあり得ます。

ここまでくると、壁の内側にある石膏ボードなどに侵食している可能性もあるので、対策が必要になります。

壁を壊してシミの広がった部分はすべて取り除かないといけなくなってしまいます。

腐食の発生

腐食 雨漏れ

シミが拡大するということは、壁や天井、床の内側が侵食されはじめている、というシグナルと言えるでしょう。

放置し続けると、雨漏れなどと同じように柱や土台など建物の構造部分が腐食するかもしれません。

最悪の場合は、固定しているはずの固定金具周辺まで腐食して建物の倒壊につながりかねません。

地震や台風などの災害時に倒壊するリスクも高まるでしょう。

結露を放置しておくと人体にも建物にも悪影響を及ぼしかねないのです。

最悪の事態になる前に、できることから結露に対処していきましょう。

床下の点検はシロアリや断熱の確認などと一緒に確認して、対処できるようにするといいと思います。

一度無料点検をしてみませんか?

是非一度ご相談頂ければと思います。

お部屋のレイアウトテクニックについて

2021年1月22日|カテゴリー「コラム
コロナウイルスのこともあり、お家で過ごす事が定着化していますね
気分転換にお部屋のレイアウトを変えてみるのはどうでしょうか?
今回は、誰にでも出来るお部屋のレイアウトテクニックについてお話したいと思います

外からの光を取り入れる為に窓付近にはあまり物を置かないようにする

太陽の光が入るお部屋
朝、太陽の自然な光で目覚めることが
出来るなんて幸せですよね

目覚ましじゃなく太陽の自然な光で
起きることは、1日の始まりが凄く
すがすがしく感じるし、健康にも良いですよね

私の部屋も自然に太陽の光が入る様に
ベットを配置しています

最近は、疲れて電気をつけたまま
いつの間にか寝てしまっていることが
多いですが、太陽の光で自然に
起きることが出来た時は凄く気持ち良いです

ベットの置き場に悩んでいる方がいたら太陽の光が入る場所にベットを置くのが良いかもしれません

床に物を置かないようにしてお部屋を広く保つようにする

すっきりしたお部屋
床にものが置いてあるとどうしてもスペースを取るし、汚れもたまりやすくなってしまいます

床にものを置かないことで全体的にすっきりして見えるし、お部屋が広く感じます

ものが床にない方が掃除もしやすいですよね

家具やものをバランスよく配置するようにする

物を置くバランス
家具やものをバランスよく配置することで、お部屋の雰囲気が一段と変わります

バランスよく配置するときに重要になってくるのが間隔(余白)です

間隔のバランスが悪く、ぎゅうぎゅうに詰まっている状態だとお部屋の中で快適に過ごすことが出来ません

ものや家具を置くときは、全体的なバランスを見るようにしましょう

屋根リフォームと断熱リフォームの大切さ

2021年1月22日|カテゴリー「性能
今日は屋根リフォームと断熱について少しお話しします。

リフォームというと写真のようなカバー工法や瓦屋根の吹き替えが考えられます。

費用面を考えるなら廃棄物や工事の手間が少ないカバー工法がおススメです。
屋根のカバー工法
この場合、屋根が二重になる分重くはなりますが、被せる商品も軽量化された商品が多いのでそこまで心配はないと思います。
屋根材 カルカルーフ
葺き替えをご検討される場合は軽いものがおススメです。

カルカ・ルーフという商品でFRP素材で出来ていて丈夫で長持ちします
(FRPとは、Fiber-Reinforced Plasticsの略で、ガラス繊維などの繊維と組み合わせることで強度を高くした繊維強化プラスチックです。FRPはユニットバスなどの住宅設備機器が聞き馴染みがあるかもしれませんが航空機や自動車などの乗り物まで幅広く使用されています。)

屋根材 スーパールーフ
こちらの製品はスーパールーフいってアルミ成型瓦で一般的な瓦に比べて約1/44の軽さという事です。

住宅の屋根だからこそ断熱もしっかりやっておきたいですね

室内の断熱もしっかりやっていくとさらに快適になります。
断熱材 スタイロラスター

断熱材は天井に使うので水を吸収しにくく、軽くて丈夫で加工しやすいものがおススメです。

倉庫やガレージの中の壁が仕上げていない場合は壁の中にも入れれるので壁も予算次第ではご検討して頂ければと思います。

床は発泡スチロールのようなもので、スタイロフォームというのがあります。

その上にフロアタイルでゴム付きの物を乗せればしっかり固定しなくても滑らないのでDIYには向いているんではないでしょうか?

私たちが工事させて頂く場合でもネオマ断熱ボードを使ったりする場合もありますが、独自パネルの方が下地を気にせずにその後壁掛けなどの物も付けられるのでリフォーム後を考えるとおススメです。