断熱リフォーム

段差解消リフォームの必要性と費用相場

2021年1月13日|カテゴリー「断熱リフォーム
高齢に差し掛かった両親と同居する場合、あるいは将来自分たちが高齢になったときのために家の中の安全対策をしておくことが大切です。

そのため、近年ではバリアフリーリフォームも注目を集めています。

その中の一つである、段差解消リフォームについて詳しく紹介していきます。

段差解消リフォームの必要性

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ご高齢の方の場合、段差や階段を登ったり下ったりする際に、自分では十分に足をあげているつもりでも想定よりも上がっていないことがあり、転倒してしまう可能性があります。

さらに危険なのが「ちょっとした」段差です。

大きな段差であれば意識的に足を上げることができますが、意識しないと気づけないほどの小さな段差ほど転倒のリスクがあるため、安全な暮らしをするためにも家の中の段差の箇所は最小限にしておく必要があります。

転倒してけがをしてしまわないためにも、家の中の危険な段差を把握するとともに、段差解消リフォームを検討してみることがおすすめです。

段差を解消するとよい場所は?

段差解消リフォームを優先的に実施すべき箇所ですが、まずはご高齢の方の利用頻度の高い場所を優先した方が良いでしょう。

寝室や浴室、トイレなどの水回りへは1日に何度も行き来します。

この部分に段差があると、どうしても転倒リスクが高まります。

また、活動的な方で散歩など外出する機会が多ければ、玄関の段差も解消しておいた方が安心です。

目に見えて大きな段差は解消する必要があると、だれもが考えるでしょう。

しかし、実際にはちょっとした段差ほど転倒やつまずきが起こるケースが増加します。

特に2cm程度の段差が最も転倒リスクが高いというデータも出ているほどです。

「この程度の段差であれば大丈夫だろう」と決して油断せず、家の中の段差をすみずみまでチェックしておくことが大切です。

段差解消リフォームの費用相場

段差解消リフォームを計画するにあたって、やはり気になるのは改修に必要な費用の相場でしょう。

段差解消リフォームといっても、その方法はいくつかあります。

どの方法をとるかによって費用も変わってきますので、リフォーム会社と話し合いながら今の住宅に合ったリフォームを行いましょう。


【 段差をなくすリフォームの場合 】

部屋に敷居があると、これに躓く転倒リスクがどうしても付きまといます。

それを解消するため建具による間仕切りを解消し、敷居を取り除く段差解消リフォームがあります。

敷居を取り除き、周りの床と同じ高さの木を埋め込むことでフラットにします。

このリフォームを行う場合、だいたい2~15万円程度が相場です。

ただし施工方法のほかにも、解消すべき段差の数によって費用は異なります。


【 スロープを設置して段差解消 】

玄関や門戸の敷居の段差解消リフォームの場合、比較的大掛かりな工事が必要になります。

段差を解消するための費用を抑えたければ、スロープを取り付ける方法があります。

敷居など段差はそのままでその周辺にスロープを取り付ける手法です。

費用の相場は2~10万円程度です。

費用はどのような素材のスロープを取り付けるかによって違ってきます。

コンクリートやレンガ、石材、タイルなどがあります。

近年ではホームセンターなどでミニスロープが販売されています。

ちょっとした段差の場合、このミニスロープをDIYで取り付けることも可能で、その場合費用は材料費のみとなり安上がりです。

このスロープによって段差解消する場合、坂の上に乗ったときに素材によっては滑って転倒する可能性も出てきます。

場合によっては滑りやすくもなりますから、転倒リスクを低減するためにはスロープの上に滑り止めを貼り付けるのがおすすめです。

一緒にするとさらに安全性を高めることができるリフォーム

段差そのものをなくすことで、つまずいて転倒するリスクは減少します。

しかしプラスアルファの対策を講じると、さらに転倒リスクを低減できます。

例えば滑り止めを床に貼り付ける方法があります。

近年では滑り止め加工のアイテムの中にはデザイン性にこだわっているものも多いです。

シールで簡単に取り付けられるものもあります。

夜中トイレで目が覚めることが多い場合には、足元だけ明るく照明の設置もおすすめです。

周りが暗く、ちょっとした段差に足を取られる可能性も考えられるので、足元だけ明るく照らせば、周りの状況が分かり、うっかりつまずく危険性も減らすことができます。

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さらにこれは費用が若干かさみますが、手すりを取り付けるのもおすすめです。

もしつまずいたとしても手すりがあればつかまって、転ぶことを防げます。

特にトイレや浴室のような水回りの場合、床が濡れていることも少なくありません。

すると段差でつまずくほかにも、滑って転倒するリスクがどうしても伴います。

このようなすべりやすい箇所には手すりも念のため取り付ければ、二重三重に安全対策が取れますから安心です。

安全な家づくりができていると思っていても小さな段差は見落としがちです。

「まだ両親も元気だし大丈夫だろう」と油断はせず、早いうちから段差解消リフォームを少しずつ進めてみましょう。

急に必要になった際に多額の費用を一気に準備する必要もなくなります。

段差解消のようなバリアフリーリフォームは減税や助成金の対象になることも考えられますので、事前に調べておくことも大切です。

安心・安全な住まいにするめの階段リフォームのポイント

2021年1月12日|カテゴリー「断熱リフォーム
戸建ての階段は高齢者がいるお宅などでは、不便を感じることも多いでしょう。

そのため、リフォームを考える家族も多いものです。

階段をリフォームする際にはどのような点に着目し、また注意すればよいのでしょうか?

階段リフォームをする利点とは?

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階段は家の中で事故が起きやすいと言われている場所です。

特に高齢者がいる家では、階段をリフォームすることで、つまずいたり、滑ったりして転倒や下階に落下するといったリスクを少なくすることができます。

また、手すりなどをつけることで、安全性を高めることも可能です。

さらにリフォームするときの工夫次第では収納スペースを作ることができるのもメリットです。

階段リフォームによって、家をより快適にすることができるでしょう。

階段リフォームにはどのような種類ある?

階段のリフォームにはさまざまな種類があります。種類別にメリットとデメリットについてご紹介します。
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安全な階段にリフォームするためのポイント

一つは、滑りにくい階段にすることがポイントとなるので、床材の選び方が重要です。

滑りにくいカーペットや木材、コルクなどを選ぶといいでしょう。

弾力のある床材であれば、衝撃をやわらげてくれるメリットもあります。
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次に階段の上り下りをしやすくサポートしてくれる手すりは、必要な手を添える箇所から次の手を添える箇所まで間が空いてしまうことで、握る場所を失ってしまわないように設置することが必要です。

しっかりとつかむことができるサイズであることや、にぎりやすい形状であることも大切です。

高さへの配慮も忘れないようにしましょう。

手すりというと、棒状のものが多くありますが、手を乗せたり、楕円形であったり、と形はさまざまです。

表面が凸凹しているものもあります。

手すりが必要になる方にとって使いやすいものを選ぶといいいでしょう。

また、手すりの端の部分に洋服などがひっかからないような工夫も必要です。

また、暗いときに階段を上ったり下りたりするのは大変危険です。

足元を照らす照明があれば安全です。階段の照明は交換しやすいことが大切です。

毎日使うものなので、電球が切れてしまったり、電気がつかなくなったりしては、危険なだけでなく不便さも伴います。

LEDにするなど、交換があまり必要のない工夫をしましょう。

LEDであれば、スイッチを入れればすぐに明るくなるのもメリットです。

照明が埋め込まれた階段や、照明の数を増やすことをおすすめします。

階段リフォームをする上で知っておきたい建築基準法

階段リフォームをする際に知っておきたことの一つが、建築基準法です。

「階段の蹴上げおよび路面の寸法についての規定」をチェックしておきましょう。

規定では、階段1段の高低の差は23センチメートル以下、踏み面が15センチメートル以上、階段の幅は75センチメートル以上、踊り場4メートル以上、と決められています。
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建築基準法では、構造や用途などに関するいろいろなルールが決められています。

このような法律を守ったうえで、安全で利用しやすい階段リフォームをすることが大切です。

家族全員が安全に生活をするためにも、階段のリフォームは重要です。

床材の選択や手すり、照明などに、注意しながらリフォームをしましょう。

もちろん建築基準法を守ることは大前提です。

現状や内容によっては大がかりな工事になりますので、プランニングをしっかりしてから、リフォームを始めるといいでしょう。

屋根の葺き替え時期とリフォームの目安

2021年1月8日|カテゴリー「断熱リフォーム
屋根の劣化が気になるからリフォームしたいと思っていませんか?

屋根のリフォームにはいくつかあって、塗装や重ね葺き、そして今回紹介する葺き替えがあります。

屋根の葺き替えのメリット、いつ行うべきかの時期などを中心に紹介しますので、参考にしてみてください。

屋根の葺き替えをするメリット・デメリット

屋根の葺き替えはメリット・デメリット両面をおさえて、今やるべきかどうか検討する必要があります。


・屋根の葺き替えをするメリット

屋根の葺き替えをすることで住宅の寿命を延ばせるのが大きなメリットです。

屋根は常に外気にさらされています。雨風などを常に浴びることによって、どうしても経年劣化は避けられません。

劣化すると外気から建物を守りきれなくなり、構造そのものの劣化も進みます。

屋根の葺き替えを定期的に行えば、建物を雨風などから守れ、住宅の寿命そのものを伸ばせるわけです。

また屋根の葺き替えをすると耐震性が高まるメリットも期待できます。

例えば、少し古い家屋の場合、瓦葺きの屋根が多いでしょう。

瓦は強風などに耐える強度に優れる一方で、重量があります。

重量のある屋根の場合、地震が起こると揺れの大きくなる傾向がみられます。

頭が重い(大きい)わりに支える足が細い、といった姿を思い浮かべるとグラグラしやすいイメージは想像つきやすいと思います。

近年ではスレートや金属屋根も登場していて、屋根の強度は保ちながら軽量化が進んでいます。このような屋根に変更することで、耐震性を高められます。

また屋根の葺き替えをすることで、雨漏りなどの問題を解決できることもメリットと言えます。


・屋根の葺き替えをするデメリット

屋根の塗装や重ね葺きがあると冒頭で紹介しましたが、これらと比較すると屋根の葺き替えは費用が多くかかることがデメリットになります。

屋根材の費用だけでなく、旧来の屋根材の撤去費用もかかるからです。

また工事が大掛かりになりますので、近所迷惑のかかる可能性も考えられます。

前もってあいさつ回りをしておくことが大切です。

屋根の葺き替えの場合、従来の屋根材を撤去します。

タイミングによっては、この工程の時にあいにく雨が降ることもあり得ます。

そうなるとむき出しの天井に雨が吹きつけることになります。

もちろん対策を講じますが、雨漏りを起こすリスクはどうしても高くなります。

屋根の葺き替えをする時期はいつが適切?

タイミングについては、どのような部材を使っているかによって変わってきます。

以下で紹介する目安を一つの参考にしてみてください。
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【 スレート屋根 】
スレート屋根は以前20年程度が寿命の目安といわれていました。

しかし2005年以降、アスベストを使用しなくなったため寿命の短くなる傾向がみられます。

7~15年程度経過したら、一度専門家に確認してもらって、交換すべきかアドバイスを受けましょう。

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【 日本瓦屋根 】
日本瓦は屋根材として耐久性や耐候性に優れる特性を持っています。

25~30年を目安にしてメンテナンスを行うのがおすすめです。

瓦にひびや欠けが生じている、苔で青く変色していればメンテナンスのタイミングと考えましょう。

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【 トタン屋根 】
トタン屋根はあまり耐久性には優れていません。

5~10年が一つの目安になるでしょう。

さびてしまって全体的に赤茶色に変色していれば、葺き替えのタイミングに来ているといえます。

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【 ガルバリウム鋼板 】
ガルバリウム鋼板のような金属屋根の場合、20~30年が寿命といわれています。

屋根の一部がめくれかけている、さびや腐食が目立つようになれば、早めに専門の会社にコンタクトを取った方がいいです。

このように部材ごとに寿命は異なります。

しかしこれはあくまでも目安で、気候やメンテナンスの有無によっても寿命は影響を受けます。

雨漏りをしてからでは遅いですから、早めに葺き替えやメンテナンスを始めるのがおすすめです。

屋根のリフォームを検討すべき目安

屋根のリフォームをすべきタイミングは、劣化が目立ってきた場合です。

以下で紹介する症状が生じているのであれば、葺き替えの時期に来ていると判断し、専門家に相談するといいでしょう。

【 天井の雨染み 】

天井に変色がみられるようであれば、雨漏りの発生している可能性が高いです。

屋根に重大な劣化がみられる証左ですから葺き替えを検討しましょう。


【 天井のカビ 】

天井が黒っぽく変色しているようであれば、カビの発生している恐れがあります。

カビが発生しているのは天井の湿度が高いということになるので、これもまた雨漏りの起きている可能性を疑ったほうがいいでしょう。


【 屋根の部材にひび割れが生じている 】

スレートや日本瓦の場合、劣化が進むとひび割れの発生することが多いです。

1か所程度であればまだいいですが、多数ひび割れが発生していれば、屋根全体の劣化が進んでいる可能性が高いと判断できます。


【 チョーキング現象が起きている 】

屋根を触ったときにチョークのような白い粉が付いてくる現象をチョーキングといいます。

これは塗膜の劣化が原因で起こります。

塗膜には屋根を雨風から保護する役割があります。

チョーキングの起きている屋根は、この塗膜の働きが不十分で屋根の劣化が進みやすいので葺き替えを検討すべきです。


【 築年数が15年以上経過している 】

築年数15年以上経過していて、特別それまでメンテナンスを何も行っていなければ、屋根の劣化の進んでいる可能性があります。

葺き替えを含めたリフォームを検討しましょう。

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屋根材の老朽化が進むと、雨漏りなどの症状が現れやすくなります。

そのまま放置していると建物全体の劣化が進み、より大掛かりなリフォーム工事が必要になってしまうケースもあります。

築10~15年程度経過したところで、一度専門の会社に屋根の状態を確認してもらうことがおすすめです。

断熱性を取り入れたい方は知っておきたい断熱材の種類

2021年1月7日|カテゴリー「断熱リフォーム
省エネリフォームなどで広く使用されているのが断熱材です。

現代の高断熱高気密住宅にとって断熱材は欠かせないものとなっていますが、そもそも断熱の仕組み、断熱材の機能や種類、工法などはあまり知らないという人も多いのではないでしょうか。

断熱の仕組みと断熱材の機能

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断熱とは熱の伝わりを抑えることです。

そもそも熱は行き来する(伝わる)ものです。

熱の伝わり方には物質の中を伝わる伝導、気体や液体が移動することで伝わる対流、そして電磁波の形で物体から物体へ伝わる輻射があります。

この3つの熱の伝わり方のうち伝導によって熱の行き来(伝わり)を断つ機能を持った材料が「断熱材」です。

断熱材には大きく分けて繊維系と発泡材料系があります。

住宅に多く使用されている金属やコンクリートは伝導によって熱を伝えやすい物質です。

ここに熱を伝えにくい断熱材を入れることで伝導による熱の伝わりを抑えることができます。

繊維系の断熱材の種類

日本の住宅の中でも多く使用されているのが繊維系の断熱材です。

繊維系の断熱材は軽いので施工の際に取り扱いしやすく、加えて安価であることがメリットです。

繊維系の断熱材には無機系のグラスウールとロックウール、木質繊維系のセルロースファイバーとインシュレーションボードがあります。

また天然素材系には羊毛断熱材があります。

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ガラスを繊維状にしたものであり、安価で燃えにくい、シロアリがつきにくいなどの特徴があります。

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鉱物を溶かして繊維状にしたものです。性能はグラスウールと似ていますがロックウールは撥水性が強いのが特徴です。

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天然の木質繊維であり、さまざまな太さの繊維が絡み合って空気の層をつくっています。吸放湿性が高く適度な湿度を保つことができます。
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炭化発泡コルクを利用したものです。腐りにくく、遮音や防振性能が高いのが特徴です。
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セーターのウールと似ています。調湿効果があり、カビやダニの発生を防ぐ効果が高いことが特徴です。

発砲プラスチック系の断熱材の種類

発泡プラスチック系の断熱材は繊維系の断熱材に比べると高価なものが多いですが、施工がしやすく、湿気に強いという特徴があります。

発泡プラスチック系の断熱材には、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ビーズ法ポリスチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォームなどがあります。

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長期に渡って優れた断熱性を維持することができる断熱材で隙間のほとんどない断熱層をつくることができます。

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フェノールフォームは非常に安定した分子構造を持つフェノール樹脂であり、優れた耐熱性を持っています。
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EPSと呼ばれており、身近なところでも広く利用されている発泡スチロールです。
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発泡系プラスチック系の断熱材の中ではコストパフォーマンスが高いことから広く普及している断熱材です。

断熱性だけではなく耐圧性や耐候性に優れています。

断熱材の工法にはどのようなものがある?

断熱工法には大きくわけて3種類の工法があります。

【 外張り工法 】
躯体の外側に施工することから内部意匠の自由度が高く、屋根や天井、外壁や1階の床などに使用されることが多く、施工後も確認しやすい工法です。

デメリットとしては充填断熱工法に比べるとコストがかかる、経年劣化の不安がある、強い地震が来た際に変形する可能性がある、敷地に余裕がないと施工上の制約が生じるなどがあります。

【 充填断熱工法 】
トータルコストが安く、構造の躯体に充填することから敷地面積に影響しない、断熱性能が経年劣化しにくいという特徴を持っています。

屋根や外壁、基礎などに使用され、主な断熱材は発泡プラスチック系です。

デメリットとしては防湿気密層の施工に注意が必要、躯体の取り合い部の施工には特に注意が必要になるなどがあります。

中には、専用の機械を使ってセルロースファイバーなどの断熱材を吹き込んでいく工法で、充填断熱工法に含まれる吹き込み工法という工法もあります。

施工を素早く行うことができ、断熱材の施工の厚さを自由に設定できるため高断熱化に優れ、省エネにも繋がります。

【 内張り断熱 】
外壁と内壁の間にある空間や柱と柱の間に断熱材を入れる工法です。

もともと存在する空間を利用して断熱するため、居住スペースが削られてしまうことはほぼないといえます。

日本では古くから用いられてきた工法です。

断熱材の選び方

季節を問わず快適な室温で過ごすことができる、家全体の温度差を抑えてヒートショックを予防することができる、結露の発生を抑えてカビやダニの発生を抑えることができるなど住まいを快適にする断熱材も選び方を間違えてしまうと快適性を大きく左右することになります。
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断熱材を選ぶ際には予算も関係しているのでコスト面も考慮しますが、コスト面を重視すると無機質繊維系になりますし、環境への配慮を考慮すると天然素材系となります。

また断熱工法と断熱材の組み合わせによっても得られる断熱効果は変わってきます。

どの断熱材を使用し、どの工法にするのかはリフォーム会社などに相談することで適切な断熱材と工法を選ぶことができます。


断熱材や断熱工法の種類について紹介しました。

適切な断熱を行うことで快適に過ごせるだけではなく、住宅の寿命を延ばしたり、光熱費を節約したりすることができるので、断熱リフォームを検討している場合はリフォーム会社など断熱リフォームのプロに相談して断熱リフォームを成功させましょう。

冬場のお風呂場が寒いのは解決出来るんです

2021年1月7日|カテゴリー「断熱リフォーム

冬場の浴室が寒いんだけど、暖かくする方法はある?

はい、あります!『断熱リフォーム』で解決出来ます!

こんにちは
受付スタッフの高木です

本日は見出しにもあるようにお客様から実際にあった
お問い合わせの内容をもとに『断熱リフォーム』のお話をしたいと思います


お客様のお悩み内容は『冬場のお風呂場が寒い』と言った内容でした

冬場のお風呂は寒くて、冷え切った浴室に入るのが辛い
少しでも浴室を暖かくして、快適にお風呂に入りたい

確かに、冬場のお風呂場って凄く寒いですよね~
お風呂に入らなきゃいけないのに寒くて湯船に浸かるのが億劫だったり、
シャワーで済ましてしまうこともありますよね

『断熱リフォーム』をすることで、冬場のお風呂場が寒いのを解決することが出来るんです。
断熱リフォームの紹介をする前に冬場の寒い時期の入浴で気を付けたいのが『ヒートショック』ですよね

ヒートショック 浴室 寒い
『ヒートショックとは、寒暖差の激しい所に移動することで血圧が急激に上下し、体調を崩し、体温が奪われてしまい、最悪の場合は命を落とすことにもなる恐ろしい現象です
『ヒートショック』を防ぐ為には…
・気温が低すぎない夕食前や昼間の時間帯の入浴をするようにする
・お湯の温度を41度以下に設定すること
浴室 リフォーム
そして、『断熱リフォーム』をすることです!
お風呂場の断熱リフォームは主に2つあります

1つ目 『天井,床下の断熱リフォーム』
2つ目 『窓の断熱リフォーム』


~天井,床下の断熱リフォーム~

浴槽は断熱されたものが主流ですが、お風呂場の中の温度を暖かく保つ為には、
天井と床下に断熱材を隙間無く敷き詰めて熱を逃がさないようにしなければいけません

断熱リフォームではオリジナルの断熱パネルを使用しています


断面に断熱材を流し入れ、合板で挟んでいます。
隙間無く敷き詰めているので熱が逃げにくくなります


~窓の断熱リフォーム~

お風呂場の中の温度を暖かく保つ為に効果的なもう1つのリフォームが窓の断熱リフォームです
窓ガラスを『内窓』・『2重窓』にリフォームすることによって断熱効果がぐんと高くなります


断熱のリフォームでは内窓の設置は標準仕様として施工させて頂きます
実際に豊橋北店の体感ルームにもいくつかの内窓を展示しています

まだまだこれから寒い冬の時期に向けて、お風呂場をリフォームして
健康に快適に過ごしてみてはいかかでしょうか?

お問い合わせ・ご来店お待ちしております

リフォームでウォークインクローゼットを作る際の注意点

2021年1月6日|カテゴリー「断熱リフォーム
「部屋の収納スペースが狭くて物が散らかるので、クローゼットを広げたい」と考えている方は多いのではないでしょうか?

収納スペースはリフォームで新しく作ることができます。

洋服だけでなく、スーツケースやストーブなどの家電器具も収納できるウォークインクローゼットもリフォームで設けることができます。

実際に導入する際のメリットや広さの目安、作る際の注意点を事前におさえておきましょう。

ウォークインクローゼットを作るメリット

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ウォークインクローゼットのメリットとして大きいのは、普通の収納スペースではなかなか収まらなかった大きな荷物が入るところです。

例えば季節によって使わない家電や、キャリーケースが収納スペースに入らずに出しっぱなしにしていることがあるでしょう。

リフォームでウォークインクローゼットを取り入れると、このような大きな荷物を収納でき部屋の中がすっきりします。

また衣類を中に入れた場合、クローゼットの中で着替えができるのもメリットといえます。

例えば女性の場合、いくら家族とは言え着替えているところを見られたくないという方もいるでしょう。

ウォークインクローゼットがあれば、ほかの人の目に触れることなく着替えられます。

ウォークインクローゼットの広さの目安は?

必要なスペースは、何人家族か、どのような荷物を入れたいのかなどによって変わります。

リフォーム業者と打ち合わせする際に、どのようにスペースを使いたいのかを担当者に明確に伝えることです。

そうすれば、その情報をベースにして提案してくれるはずです。

一般的な目安といわれているのが、夫婦2人だけであれば2~3畳のスペースがあれば十分です。

4人家族になるともう少しスペースが必要になるでしょう。

それでも3~4畳程度の空間を確保できれば、それなりのウォークインクローゼットを作れるはずです。

ただしこれはあくまでも目安です。

荷物をどのくらい入れるのか、どの程度の大きさのアイテムを収納するかなどで変化しますから入念に検討しましょう。

ウォークインクローゼットをリフォームで作る際の注意点

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ウォークインクローゼットを導入することで、使い勝手が良くならないとリフォームの意味がありません。

部屋の中のどこに持ってくるかは慎重に考えておきましょう。

おすすめは廊下やリビングから出入りが直接できるようなレイアウトです。

一般的にウォークインクローゼットは衣服の収納スペースとして使われます。

着替えや洗濯物の収納などで、1日に何度も行き来する可能性がありので、廊下やリビングから出入りできると、効率的な動線を確保できます。

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断熱材を選ぶ際には予算も関係しているのでコスト面も考慮しますが、コスト面を重視すると無機質繊維系になりますし、環境への配慮を考慮すると天然素材系となります。

また断熱工法と断熱材の組み合わせによっても得られる断熱効果は変わってきます。

どの断熱材を使用し、どの工法にするのかはリフォーム会社などに相談することで適切な断熱材と工法を選ぶことができます。

断熱材や断熱工法の種類について紹介しました。

適切な断熱を行うことで快適に過ごせるだけではなく、住宅の寿命を延ばしたり、光熱費を節約したりすることができるので、断熱リフォームを検討している場合はリフォーム会社など断熱リフォームのプロに相談して断熱リフォームを成功させましょう。

また、リフォームで今までなかったウォークインクローゼットを導入すれば、ほかの生活スペースがどうしても狭くなってしまいます。

その辺のバランスをどうとるかも重要です。

ただしほかのスペースをできるだけ減らさないようにするために、ウォークインクローゼットが狭くなってしまっては意味がないです。

ウォークインクローゼットの中を移動するのであれば、少なくても60cm程度の通路は欲しいところですし、成人の肩幅は50cm程度あるため、60cmを切るとハンガーなどが体にあたってストレスに感じるでしょう。

ウォークインクローゼットを作るリフォームは何をする?

ウォークインクローゼットを作る場合、ただ単にクローゼットをセッティングするだけではもちろんすみません。

それに伴う作業がいろいろと伴います。

衣類を収納する場合、ハンガータイプを設置する作業が必要です。

また、湿気の高いところにウォークインクローゼットを持ってくる場合、湿気対策をしないとカビが生える原因となってしまいます。

内装材などでの湿気対策リフォームを一緒にすることがおすすめです。

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設置する場所によっては、プラスアルファの作業も必要になるかもしれません。

例えば間仕切りや壁が邪魔であれば、こちらを撤去する作業が工程に加わります。

また押入れをウォークインクローゼットにリフォームする場合、もともとあった押入れをいったん解体することもあるでしょう。

このようにどのような住宅・部屋にウォークインクローゼットを持ってくるかによって、かかる手間も費用も異なります。

簡単な作業で済むようであれば10万円台で済むかもしれませんが、大掛かりな工事が必要になると、50万円以上かかる可能性も考えられます。

これは本当にケースバイケースですから、業者に依頼する前に見積もりを取ることがおすすめです。

どんな工事が必要になるか、作業が完了するまでどのくらいの後期になるか、事前に業者の説明をしっかり確認しておきましょう。

ウォークインクローゼットは、収納スペースが大幅に向上します。

今まで押し入れに入れられなかった荷物が入れられるようになり、部屋の中がすっきりするでしょう。

ただしリフォームしてウォークインクローゼット新設する場合、周辺の工事も加わる可能性もあり、状況によって費用も変わってきます。

ですから業者に現地を見てもらって、見積もりを取ることが大事です。

お風呂の床とタイルが冷たい……リフォームでできる対策とは?

2021年1月5日|カテゴリー「断熱リフォーム
一日の疲れをゆっくり癒やできるお風呂も、冬場になると床やタイルが冷たくてお風呂に入るのが嫌になる、そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。

寒さが厳しくなると冷たい床やタイルと温かい湯船を行き来することで、急激な温度変化による血圧の急変動が起こり、ヒートショックによって起こる様々な身体のトラブルのリスクも高まります。

そこで冬場のお風呂も安全に、そして快適に過ごすことができるように手軽にできる対策方法とリフォームでできる対策をおさえておきましょう。

床やタイルが寒いのを防ぐ必要性

「冬場になるとお風呂はなぜこんなに寒いの?」
と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

もともとお風呂場など水を使用する場所は通気性に優れています。

風通しをよくしておくことでカビの発生を防ぐことができるのですが、通気性がよいということはその分冬場に冷気が入り込みやすいわけで、どうしても冷たい空間になってしまいます。

また、リビングやダイニングなどは日当たりのよい南側にあることが多いのですが、お風呂場は北側に設置してあること多く、そうしたことも寒さの原因になっています。

お風呂が寒いことでヒートショックによって起こる様々な身体のトラブルのリスクが高まり、危険な状態に陥ってしまうことがありますが、お風呂場が寒いのが影響するのは健康面だけではありません。

お風呂場が寒いことでせっかく沸かした湯船のお湯もすぐに冷めてしまいます。

お湯が冷めてしまうスピードが早くなることで追い焚きなどを行う回数も増え、光熱費が必要以上にかかってしまうことになります。

お風呂の床やタイルが冷たい場合のすぐできる対策

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冬のお風呂場の床やタイルの冷たさを防ぐことで寒さを改善することができます。

すぐに取り入れることができるのがお風呂のマットです。床やタイルの上にマットを敷くだけで直接足が冷たい床やタイルにつくことがないので冷たさを緩和することができます。

すべり止めにもなるので、小さなお子さんや高齢者がいる家庭ではすでに取り入れているというところも多いのではないでしょうか。

また、脱衣所などで服を脱ぐ前に床やタイルに熱めのシャワーをかけておくのもおすすめです。

シャワーで浴室全体を温めることで寒さを軽減することができます。

寒さ対策を徹底して行いたいという場合は、少し費用はかかってしまいますが浴室暖房機を設置するのもよいでしょう。

大規模なリフォームを必要としないコンパクトなタイプや安価なタイプも販売されています。

ネット通販や家電量販店などでも取り扱っているので手軽に購入することができるものも多いです。

リフォームでできる冷たい床対策

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長年、お風呂場の寒さが気になっており、リフォームを検討しているという人もいるのではないでしょうか。

お風呂場のリフォームを行うことで根本的に寒さを改善することができるようになります。

寒さ対策のためのお風呂場のリフォームとしては、外の冷気を防ぐことができる二重窓の設置や断熱効果を高めることができる断熱材の導入などがあります。

お風呂場が寒くなる原因を探して、適したリフォームを行うことで脱衣所と浴室の温度差をなくすことができるなど、寒い冬場でも快適にお風呂に入ることができるようになります。

床やタイルを重点的にリフォームする場合は、冷たさを軽減することができる床シートや床材などを使ったリフォームがおすすめです。

コルクや樹脂床材、サーモタイルなど滑りにくく、水はけがよい、衝撃吸収性に優れているなど、床やタイルの冷たさを軽減するだけではなく、浴室に適したものが多くあります。

お風呂の床材をリフォームする場合の費用相場

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高齢化に伴って、自宅も住む人の年齢やライフスタイル、人数に合わせてリフォームすることで快適に暮らすことができます。

中でも寒さを改善する浴室のリフォームを検討しているという人は多いのですが、浴室のリフォームには高額なリフォーム費用がかかるのでは? と思う人もいるでしょう。

ですが寒さ対策のためのリフォームであれば比較的手頃な費用でリフォームすることができます。

浴槽の交換など大掛かりなリフォームではなく、今ある浴室の機能を向上させるリフォームは手頃な費用で行うことができるものも多くあり、例えば浴室暖房乾燥機を取り付けたいという場合は機器代金と工事費用で15万円ほどになります。

内訳としては機器代金が10万円ほど、工事費用が5万円ほどです。

床に断熱材を施工する場合は床1㎡あたり7,000円ほどから行うことができますし、一般的な浴室の広さは1坪から1.5坪となっているので㎡になおすと約3.3㎡から4.95㎡となるので、2万円から4万円程度で床に断熱材を施工することができます。

床だけではなく壁にも断熱材を施工したとしても10万円以内でおさまる計算です。

浴室に窓ガラスがある場合は、複層ガラスへの交換は90×90cmで2万から3万円程度、内窓の設置は小サイズで3万から5万円程度です。

寒さが厳しい冬になるとお風呂場が寒く、快適に入浴を楽しむことができないと悩まれている方は多いのではないでしょうか。

お風呂の寒さ対策は手軽に取り入れることができるものからリフォームまでさまざまですが、自宅の浴室に合った対策を考えていきましょう。

リフォームするなら暖かい家に……間取りのコツとは?

2020年12月28日|カテゴリー「断熱リフォーム
冬になると家のいたるところで寒さを感じ、室内なのになぜと疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

気温が下がる冬場は暖房器具などを上手く取り入れることで暖かい室内をつくることができますが、家を建てる時にお家の中が暖かくなる工夫をすることで暖かい家づくりを行うことができます。

太陽の熱で暖かい家にする工夫

寒さが厳しくなる冬場にいかに室内でいかに暖かく過ごすことができるか、その差をつける一つの要素に日射取得にあります。

日射取得とは太陽光の光を室内にどれだけ取り入れることができるかというものです。

夏場は室内を涼しく保つために、エアコンの効率をよくするためにできるだけ太陽光を遮る工夫をしますが、冬場は日当たりを意識することで家全体を太陽光で暖めることができます。

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朝日は東から、夕日は西など時間帯や方位によって日射取得量は変わってくるのですが、南は一日を通して比較的日射取得がしやすい方角です。

北側はどうしても日射取得がしにくい方角とされており、家の北側にはバスルームやトイレなどがあることが多いです。

東側は午前中から正午にかけては暖かい太陽光の光を取り入れることができますが、午後からはあまり期待することはできません。

午後から日没までは西からの日差しが強くなりますが、西日が多く入ると夏場に涼しい室内をつくるのが難しくなってしまいます。

もちろん日射のことばかりではなく取り入れたい周囲の景観なども考えた上で、太陽の一日の動きと家族のライフスタイルなどを考慮して窓の位置や大きさを検討することで暖かい家づくりをすることができます。

暖かい家にする際の工夫ポイント:軒

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一日を通して自分や家族は一番長く過ごす場所はダイニングやリビングだという人も多いのではないでしょうか。

暖かい家づくりを考える際に、最も時間を使う場所であるダイニングやリビングに太陽を取り込みやすい場所に配置することは一つの工夫です。

例えば南側は一日の中で最も日射取得がしやすい方角であり、暖かな光をたっぷりと取り入れることで暖房がなくても快適に過ごせる日も増えます。

南向きでたっぷりと太陽光を取り入れることができるのはいいけれど、冬場はよくても夏場になると暑くて仕方がないのではと疑問に思う人もいますが、そんな時は軒を深くすることで冬場は暖かく、夏場は涼しい家づくりを行うことができます。

最近はあまり軒の出ていない家も多いのですが、軒は日本の住宅に古くから見られるものです。

軒を深くすることで夏の直射日光をカットすることができ、家の中に太陽光が入るのを防ぐことができます。

これに対して冬場の日光は軒が深くても家の中に入ってくるので、軒を深くしておくことで日射取得をコントロールすることができるようになります。

暖かい家にするためには空気の仕組みを知ろう

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暖かい家づくりのためには空気の仕組みを知っておきましょう。

冷たい空気は部屋の下、つまり足元にたまりやすいです。

これに対して暖かい空気は天井の方にたまりやすくなっています。

暖房をつけているのに足元が冷えるのはこのためです。

部屋の空気を上手く循環させないといくら暖房の設定温度を上げても足元は寒いままになってしまいます。

足元と天井にたまっている冷たい空気と暖かい空気をかき混ぜると温度のムラをなくすことで部屋全体を暖めることができます。

扉を閉めて部屋を仕切っていると部屋の中の空気は循環しません。

扉の開け閉めをするだけでも部屋の空気は循環しますが、サーキュレーターや扇風機、シーリングファンなどを使用することで効率的に空気を循環させることができます。

暖かい家にするためには間取りとあわせて断熱リフォームも検討しよう

窓の位置や大きさや軒の深さなど暖かい家づくりに取り入れることができる工夫は様々ですが、新しく建てる際に窓や軒の工夫以外に、今住んでいる住まいを暖かくする工夫を知りたいという場合は、断熱リフォームを検討してみるのもよいでしょう。

断熱リフォームを行うことで冬になるといつも足元が寒いと言った冬の悩みだけではなく、夏場にいくらエアコンを使って温度を下げようとしても室内は暑いまま、といった悩みも解決することができます。

断熱リフォームで取り入れる断熱材には、家の中で適温になった空気を外に逃さない役割と外気温が家の中に影響を与えないようにする役割があります。

厳しい寒さや暑さの中でも室内の温度が一定に保たれているのは断熱材のおかげであり、断熱材が入っていない住宅では外の気温の影響を受けて、夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。

近年の住宅は断熱材が入っていることが大半ですが、築年数が古い住宅には断熱材が入っていないこともあります。

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断熱リフォームはただ単純に壁の中に断熱材を入れるだけではありません。

壁の中に断熱材を入れるリフォームは大規模な工事になることも多く、リフォーム費用も高額になってしまいます。

もっと手軽に断熱リフォームをしたいという人には今ある窓の内側から内窓を入れて室内の温度を逃がしにくくすることができますし、外壁の塗料を遮熱効果のあるものに変えるだけでも住宅の夏場の暑さを抑える効果を高めることができます。

断熱リフォームは家の形や工法などによっても取り入れることができるものも違ってくるので、リフォーム会社で相談してみるようにしましょう。

暖かい家づくりを行うための間取りや断熱リフォームについて紹介しました。

断熱リフォームは冬場の暖かさだけではなく夏場の涼しさにも関係しています。

家全体を見直すことで快適な住まいをつくることができます。

高気密高断熱の住宅は結露ができやすい?

2020年12月25日|カテゴリー「断熱リフォーム
冬になると窓の結露に悩まされるという人も少なくないのではないでしょうか。

結露はそのまま放置してしまうとカビやダニの繁殖などの原因になってしまいます。

結露を放置することで健康被害が起こる可能性もあり、さらに家自体の劣化にもつながってしまう可能性があるので、しっかり結露対策を行いましょう。

結露の原因とは?

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気温が下がってくると毎日のように窓に結露が起こるので、そのたびに雑巾などでこまめに拭き取っているという人も多いのではないでしょうか。

拭き取ってもいつのまにか結露が発生してしまうので、結局放置してしまっているという人も少なくないでしょう。

窓や壁などに発生する水滴である結露は、結露が発生する場所とその周辺との温度差が大きくなればなるほど発生しやすくなります。

そもそも空気には水分が含まれています。

通常の状態では結露は空気中に含まれる水は「水蒸気」として含まれます。

この空気中に含まれる水分の量は温度によって異なります。

高温になるほどその場所の空気が含むことができる水分量は多くなります。

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冬場、室内を暖めるためにストーブなどの暖房器具を使用したときに出る湿気を多く含んだ空気が、屋外とじかに接している窓ガラスなどで急激に冷やされて、水蒸気が水に戻り結露となって発生します。

結露を放置したままの湿度の高い環境で発生、繁殖するのがカビやダニです。

カビの胞子やダニの死骸はアレルギーの原因になることもありますから、結露は放置しないようにすることが大切です。

また結露が害を及ぼすのは住んでいる人だけではありません。

結露の水分が壁の中に侵入することで断熱材が落ちて無断熱状態になったり、断熱材としての効果が薄くなってしまったりします。


さらにお家をささえる、木の部分に湿気が及ぶと腐って家の耐久性にも影響する可能性があります。

また、結露がひどくなると壁の中にある電気系統の配線の漏電を引き起こし火災に繋がる場合もあるので注意が必要です。

高気密高断熱の住宅は使い方次第で結露が起こりやくなる

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高気密高断熱の住宅は外の気温の影響を受けにくいので冷暖房効率を高めて快適に、そしてエコに暮らすことができるのですが、その大前提は計画換気がきちんと行われていることです。

計画換気が正しく行われていないと空気の流れが悪くなり、湿気がこもりやすくなる可能性があります。

そもそも高気密高断熱の家で結露の原因になるような湿気をもたらす水分はどこから来るの?と疑問に思う人もいるでしょう。

実は、開放型石油ストーブなど灯油を燃料にするストーブやガスヒーターなどの化石燃料を使う暖房器では化石燃料を燃やすと同時に水分が生じるのです。

また、乾燥対策を使用する加湿器の使用も湿度を上げてしまう原因になりますし、料理や洗濯物の部屋干しも湿度を上げる原因になってしまいます。

先ほども書きましたが、高気密高断熱の住宅は24時間換気が必ず行われていることが前提となっています。

にも関わらず中には電気代の節約のためや寒いからと換気システムを切ってしまっている場合もあるのではないでしょうか。

24時間換気は結露対策のために必要であるため、切ってしまわないようにしましょう。

また、24時間換気と合わせて締め切っている窓や押入れなども定期的に開けて室内の空気を動かすようにしましょう。

快適に高気密高断熱の住宅で生活をするためにも、結露対策には意識を向けてみてください。

結露を防ぐための構造躯体

家を建てる際やリフォームをする際の断熱材の施工には外断熱と内断熱があります。

内断熱とは、柱や壁などの構造体の内側に断熱層をつくる方法で、一般的に柱と柱の間に断熱材を詰めていく施工がされます。

外断熱とは柱や構造材で作られた構造体の外側から断熱材で全体を包みその上から仕上げの外壁を施工します。

①内断熱のメリットとデメリット

・メリット:必要な部分だけをリフォームできる
構造部材の空間に断熱材を詰めるので部分的なリフォームに適しており、その分費用も抑えることが可能です。

・デメリット:高い施工品質(丁寧な施工をしてくれるか)が必要
使う断熱材によって隙間ができやすい工法なので、外断熱より気密性が低くなり、壁の中に結露ができてしまう可能性が残ります。

②外断熱のメリットとデメリット

・メリット:高気密で断熱性の高いリフォームが可能
外断熱は柱や構造壁の上から断熱材を覆うような形で施工するため気密性が高いことが大きなメリットです。

・デメリット:高い施工技術、外壁が厚くなるため建物の外周に余裕が必要なこと、さらに内断熱に比べ施工コスト、施工時間がかかることです。

外気温と室温の温度差、室内の湿気によって発生する結露は放置しておくと人にも家にも悪影響を及ぼしてしまいます。

特に高気密高断熱の住宅は見えないところで結露が影響していることもあり、適切な結露対策で住む人や家を結露から守りましょう。

家に隙間風が入る原因とは? 対策と合わせてご紹介!

2020年12月24日|カテゴリー「断熱リフォーム
冬になると家の中に入ってくる隙間風で悩みを抱える人は少なくありません。

隙間風が入ってくることで暖房の効きが悪くなってしまったり、常に寒さを感じてゆっくりくつろぐことができなかったりします。

では隙間風の原因とは、それはどこから入ってきているのか、そのチェック方法や隙間風を防ぐ方法などを知って寒い冬でも室内で快適に過ごすことができるようにしましょう。

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隙間風は名前の通り、隙間から入ってきています。

ログハウスや伝統的な日本家屋のような建物であれば隙間があることも理解はできますが、現代の住宅にそんなに隙間があるとは思えない、そう疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

現代の家づくりでは気密性が高い建て方をしていますし、そのための技術も向上しています。

しかし、それでも隙間ゼロにすることはなかなか難しいのです。

それゆえ、せっかく温めた家の中の空気が外に漏れる、逆に隙間風が侵入して部屋の中で寒さを感じるようになります。

隙間風を感じるのは、季節でいうと冬に感じることが多いといわれています。

冬場は快適に過ごすために暖房器具を使って、室内を暖めます。

暖かい空気は上に登っていきます。

暖かい空気が上に登っていく過程で空気圧が低くなってしまい、部屋に隙間があるとそこから外の空気を引っ張り込んでしまいます。

これが結果的に隙間風となって、寒い思いをしてしまうことになります。

絶え間なく冷たい隙間風が入ってくるといくら暖房器具を使っても結局家の中は暖まりにくくなります。

どこからの隙間風かチェックする方法は?

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部屋を暖めてもできるだけ冷たい空気を引っ張り込まないようにするために、できるだけ隙間を塞ぐようにしましょう。

そのためにはいったいどこから隙間風が入ってきているのかを見つけなければなりません。

どこから空気が流れてくるか、身近なものを使って見つけるために利用するのが線香やロウソクです。

線香やロウソクに火をつけて部屋の壁や窓、隣の部屋との間仕切りの部分、押し入れの中などにそっと近づけます。

そこで見ることができる煙や炎の動きで空気の流れを知ることができます。

チェックをする時は家を締め切って、換気扇を一箇所だけ付け空気の流れを一方向にしましょう。

部屋の真ん中で線香やロウソクを持ち換気扇以外の方向に煙や炎が動く場合は、その方向と反対側の両方をチェックしましょう。

この方法で暖かい空気が出て行く場所、冷たい空気が入ってくる場所を知ることができます。

隙間風を塞ぐには?

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隙間風が入ってきている場所が見つかったら、冷気を遮断するために目張りを行いましょう。

100円ショップやホームセンターなどで手頃な価格で購入することができるのがすきまテープです。

ハサミで切って好きな長さで使用することができるので隙間を手軽に埋めることができます。

窓全体から冷たい空気を感じるという場合は厚手のカーテンを使用したり、窓に断熱シートを貼り付けたりすることで冷気を遮断することができます。

数千円から1万円程度でカーテンや断熱シートを購入して家全体の断熱効果を高めることもできます。


また部屋の空気をサーキュレーターなどを使いかき混ぜるのも隙間風対策としておすすめです。

暖かい家にするには?


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隙間風を遮断したり、窓からの冷気を遮断したりしてもなかなか暖まらないという場合は、リフォームを検討してみるのもよいでしょう。

例えば「窓」のリフォームです。一般的に、暖房時の熱の約半分は窓などの開口部から外に逃げています。

逆に冷房時に家に入ってくる熱の70%は窓などの開口部からとなっています。

窓のリフォームをすることで冬は暖かく、夏は涼しい家をつくることができます。

窓の断熱性能を上げることができるのが内窓の設置か、あるいはサッシそのものの交換です。

内窓の設置とは、今ある窓に室内側から内窓を取り付けるリフォームで、新しく取り付ける内側のサッシは二重サッシとなっている場合がほとんどです。

元々の窓と新たに取り付けた内窓との間に空気の層ができるので断熱性を高めることができます。

サッシそのものの交換は少し大掛かりです。

大掛かりですが、最近の窓は、窓枠の素材も進化していますし、二重あるいは三重のガラスとその間の気体層の効果で熱の出入りを防ぐことができる高い断熱性能と遮熱性能を持っています。

窓や隙間風だけではなく、壁や天井、床なども見直したいという場合は、断熱材を取り入れましょう。

壁の中や天井裏、床下などに断熱材を入れることで家全体の断熱効果を高めることができます。

窓の断熱リフォームに比べると大規模な工事になることも多く、リフォームの費用も高くなってしまいますが、徹底した断熱リフォームで健康で快適な住宅に生まれ変わります。

隙間風の原因や対策、そして家全体の断熱リフォームについて紹介しました。

せっかく部屋の中を暖房器具で暖めても隙間風があることで寒さを感じてしまうことから、隙間風が入ってきているところを探して、対策をして冬は暖かく、夏は涼しい住宅づくりを目指しましょう。