未完の電力自由化について♬

こんにちは 中神です。

今回は6月20日、日本経済新聞のコラムで電力の未完の自由化について記事がありました。
再生可能エネルギーは、クリーンなエネルギーであるがコスト面、安定供給に課題があり、現在火力発電エネルギーを頼っている現実は、温暖化対策に逆行しています。
新たな電力取引の市場を通じて、競争による電気の値下げと環境への責任を促す改革を政府は目指し未完の電力自由化は前進するのかいなか。

2016年4月1日から電力小売自由化が始まり、3年経過しました。もともと、大手電力会社が独占的に販売してきた電気を自由化にすることで競争を促し、消費者がサービスや価格などで電気の買い先を選択できます。

新規参入する新電力は増えたものの競争という観点からみるとあまり実感わかないのが現状です。東三河地域では実際に新電力から電気を買っている方は身近に感じません。
その理由としてまだ、大手電力会社が強いということ。
なぜ強いのか
発電媒体で発電コストに差があります。
石油系電源は発電コストが高く、続いて液化天然ガス、そして安い電気は石炭、水力、原子力での電源です。
大手電力会社は安い電気を得意先に安価に届けることができ卸売市場にまわってくる電気は高いコストで作られたものが残ります。
新規参入組の新電力は、自社発電設備をもっていなければ卸売市場で買うことになりそれを消費者に届ける。
新規参入組から買うとコストが高い電気を買うことになり公平な競争とは言えないものです。
そこで小売事業者である新規参入組も安い電気を調達できるベースロード市場を設けることが課題です。
このままの状態であればそもそもの目的の新規参入組である小売事業者を増やして競争を促して電力コストを下げることが遂行できなくなります。
消費者に還元すことができず、今まで通り大手電力会社から電気を買うことに戻ってしまいます。
電力コストが下げられるような公平な競争をいち早くできるような市場形成が求められています。
安い電気を調達できる仕組みができるのであれば電力自由化のスピードは上がってくるでしょう。