今回のテーマは太陽光発電の電圧抑制についてです。
『モニターに雷マークが頻繁にでますが見てほしいのですが』とこのような相談が直近で2件ありました。
シャープのタッチパネル式のタイプの場合電圧抑制を表示アイコンが雷マークになります。
そもそも電圧抑制とは、電圧抑制機能が動作したということです。
太陽光発電設備は、周辺のお客様の電圧が高くなりすぎないように一時的に出力を抑える電圧上昇抑制機能(自動電圧調整装置)という安全装置が組み込まれています。
電圧を一定に保つ、これは安全に電気をご使用するためには必要であり太陽光発電の異常ではありません。
電圧上昇抑制機能はパワーコンディショナ(インバータ)に組み込まれていてその情報がモニターに反映され電圧抑制機能が働きましたとアイコンで表示されます。他メーカーでも表示アイコンは違いますが仕組みは同じです。
しかしながら、出力を抑制している状況が頻発していては異常ではないけれど出力が抑えられてしまっていてお客様は不安になる方もおられると思います。
何か対処を考えないといけません。
そこで当社では担当がモニターの履歴を確認しどのくらい電圧抑制が発生したのかを調べ対策を考えます。
まず
①30分以上でていないかをみるのが優先です。
②1日に何回でているか
③どの時間帯に多いのか
この情報をまとめて電力会社に相談します。
そこで電力会社の判断を仰ぎます。
正確に状況を伝えなければ電力会社も判断できませんのでしっかりと説明します。
今回の場合は、電力会社がその情報をもとに現地で調べパワーコンディショナに組み込まれている自動電圧調整ボルト数をあげ、電圧抑制がかかりにくくすることで対処しました。どうしても時間がかかるので何事も早めの相談で解決につながります。