単機能型蓄電池について紹介します

こんにちは 中神です。

今回は家庭用蓄電池の単機能型蓄電池について紹介します。

2012年頃から家庭用の蓄電池が販売され始めて今年で10年を迎えます。販売当初、メーカーごとに単一商品のみで『このメーカーの蓄電池は、これ』といったもので太陽光発電の発電量や売電量を考慮して設置するということはできなかったのが実情です。
太陽光発電システムに蓄電池システムを追加するという考えでこれが『単機能蓄電池』と言われています。現在でもこの方式での設置もあります。
単機能すなわち単独機能なので極論、太陽光発電システムがなくても蓄電池は動きます。蓄電池用のパワーコンディショナ、コンバータで蓄電池の直流(DC)の電気を交流(AC)の電気に変換したり交流(AC)の電気を直流(DC)に変換して蓄電池に貯めることができます。
太陽光発電システムとは別のものということで太陽光メーカーがどこであっても単機能蓄電池は設置することができるメリットがあります。
反対に現在主流である創蓄連携型(ハイブリッド型)は、太陽光発電システムと蓄電池システムのパワーコンディショナを1つにまとめるので新規で太陽光、蓄電池を同時に設置される方は単機能型より価格を抑えられます。しかし太陽電池側との互換性があるものでないと入力ができないので注意が必要です。
現在では、各メーカーから数多くの蓄電池が販売されています。太陽電池の種類よりも多くなっていてどのメーカーのどの容量の蓄電池がいいか迷われる方も多いです。
蓄電池容量はラインナップが多いのでひとまずおいて、まずは方式をおおざっぱではありますが4つに分類しました。

①単機能型の蓄電池で停電時特定負荷型
②単機能型の蓄電池で停電時全負荷型
③創蓄連携型の蓄電池で停電時特定負荷型
④創蓄連携型の蓄電池で停電時全負荷型

単機能型蓄電池は、太陽光発電システムと蓄電池システムが独立しているので太陽光発電側のパワーディショナが故障しても蓄電池システムは動くということ、反対に蓄電池システムのパワーコンディショナが故障しても太陽光発電は動きます。
現在では200Vトランス機器を別途、付けることによってエアコンなど高出力機器が停電時でも使えるような動作もします。
停電時特定負荷か全負荷型かを決める際には、基本的には全負荷型タイプを選んだほうがいいでしょう。全負荷型でないとエアコンなどの200V機器は使用できません。
しかしながら停電時は冷蔵庫やテレビなどの100V機器だけが稼働すればいいという考えの方は、特定負荷型で十分です。
蓄電池は方式を選んでからメーカー別で比較をすることがいいでしょう。そうでないと数がありすぎて煩わしいです。
メーカーのカタログを見る前に方式を選びましょう。私たちのような販売店に相談する際は方式の話から入るとミスマッチも起こりにくいと思います。
既に太陽光発電システムを設置している方が蓄電池を検討する場合は、太陽光発電の情報(配線図や保証書)もご用意ください。これも方式選びに必要です。