高圧太陽光発電施設の遠隔操作について

こんにちは 中神です。

本日6月25日付の中日新聞で高圧太陽光の遠隔操作について紹介がございました。
家庭や事業所の電気の点検をしている中部電気保安協会が太陽光発電施設の制御装置遠隔監視するシステムを開発し今年の7月から運用を開始するとのことです。

そもそも太陽光発電を設置にあたり、高圧といわれる発電出力が50kW以上の太陽光発電システムを設置する際にはキュービクル(変電設備)が必要です。
発電出力が50kW未満の場合は、キュービクルは不要です。
例えば太陽電池は100kWでそれを入力するパワーコンディショナの出力が49.5kWの場合どちらか小さいほうが発電出力となるため低圧の50kW未満の太陽光発電システム
となります。50kW未満であれば停電が起こり主幹ブレーカーや個別のブレーカーが落ちていない限り自動復旧されます。
太陽電池の出力もパワーコンディショナの出力両方とも50kW以上となれば高圧太陽光となります。高圧太陽光発電システムを運用中、停電が起こり停電復旧した場合でもパワーコンディショナは止まるようになっています。
復旧させるには手動復帰をするため専門の技術作業員が現地へいく必要がございます。現地へ出向き異常がないことを確認しパワーコンディショナを復帰させます。
高圧太陽光発電施設が多くなれば停電の際に作業員が現地へ出向く頻度が多くなり負担が大きいです。
パワーコンディショナを遠隔操作でき、復旧できるシステムは人手不足といわれる時代には効率的かつ、発電再開も短縮することができるので売電収入の減少を抑えることができる画期的なサービスです。
今後は人が行っていたことをAIやコンピュータで遠隔監視でできることが太陽光発電の再生可能エネルギー業界でも当たり前になっていくのでしょう。