断熱リフォームで断熱すべきポイント

断熱工事と聞くと皆さんはどこをイメージしますか?

断熱工事で断熱するべきポイントをご紹介していきます。
壁の中の構造や断熱状態をサーモ機器などで調査

私たちはシロアリの調査と共に壁の中の構造や断熱状態をサーモ機器などで調査する事も同時に行っていきます。

床下を目視で確認して調査では壊せないのでサーモカメラでの確認が役に立ちます。

床断熱

床下断熱

1階では一番要望のある床下断熱。

メリットとしては最小限の工事でコストパフォーマンスがいいです。

あと断熱欠損が起こりにくいです。

デメリットとしては床下から隙間を塞ぐ作業があるので床下の隙間がある程度必要になります。

特に下が土や砂利の場合は職人にも嫌がられる傾向にあります。

理由は明確で怪我のリスクが発生するからですね。

酷い所はガラと呼ばれるような大きな石や砕いた破片があるのでそのままでは断れるケースもあります。
基礎断熱

住宅のリフォームで用いられる事は少ないですが、基礎断熱工事もあります。

内側で断熱するタイプと外側で断熱するタイプがあり、メリットとしては一気に工事が出来て細かな作業が少なく、床下にエアコンを設置できます。

デメリットは作業面積が多くリフォームでは床を剥がしたり基礎の外側を掘り返す必要があります。

リフォームより新築がメインですね。

天井断熱

ロックウール 断熱材 壁 天井

お手軽リフォームという認識があってDIYでされている動画やお話しを聞きます。

メリットとしては材料費が安く断熱の厚みを確保しやすいのと、施工面積が少なくて済みます。

デメリットとしては作業する人によってムラが出来、気密性が確保しにくくなってしまう場合や、配線などがあると工事がやりにくくなるという事があります。

屋根断熱

屋根断熱吹き付け

吹き付け塗装と呼ばれる方法で専門の職人による責任施工になります。

理想の厚みにするために2回施工になる事が多いです。

メリットとしては気密性が確保されやすい事と、ダウンライトや配線があっても作業できるという事です。

デメリットとしては、施工面積が大きくなるという事とコストが高いという事です。

壁<充填断熱>

発泡ウレタン壁充填断熱

この方法は柱と柱の間に断熱材を詰める方法です。

メリットとしては工事後内外とも広さが変わらないという所です。

デメリットは内外どちらかの壁を取り壊す必要があるという事が最大のデメリットです。

工事期間が長く施工する人によって仕上がりにムラがあることがあります。

壁<外断熱>

壁外断熱

この方法は柱の外側に断熱材を設置する方法になります。

メリットは室内空間が狭くならず、断熱に慣れていない職人であっても一定の性能が確保されるという事です。

デメリットは外壁を壊す必要があり、足場設置費用などコストが高くなることです。

壁<内張断熱>

断熱パネル施工中
私たちが多く採用している方法です。

メリットは工事期間が短く、一般的に費用が安くなることが多いです。

内側に断熱パネルを壁を壊さずに張っていき、同時に気密工事もやっていきます。

デメリットは室内空間が狭くなるという事です。

窓の断熱

サーモグラフィーで見る窓の断熱

窓の断熱工事も欠かせません。

窓を変えるだけでも効果抜群で、断熱工事としては一番コスパがいい工事です。

窓の断熱工事は大きく2種類になります。

窓を高性能の商品に交換する工事か、内側に窓を付ける工事になります。

窓の交換カバー工法マドリモ
窓を交換する時に私たちがリフォームでよく用いる方法でカバー工法と言われる方法です。

グリーン住宅ポイントなどの対象工事にもなっています。

メリットは壁を壊さず工事期間が短く1窓半日程度で浴室交換の時に多く使われ、費用も抑えられるという事です。

デメリットは窓が小さくなるという事です。
内窓・2重窓
こちらもグリーン住宅ポイントなどの対象工事になっています。

昔ながらの内障子のイメージですが、樹脂で出来ていてガラスが付いているという商品です。

メリットは工事時間が短く1窓30分程度コストが安いのに効果が一番高いという事です。
デメリットは2度窓を開けないといけないという事です。
断熱ガラス交換スペーシア

ガラスの交換という方法もありますが、私たちがこの方法で断熱するのは効果ではなくお客様の使用方法で窓の断熱のデメリットがどうしても納得できないけど断熱したい場合に採用する方法です。

全て同時に工事する事がコストと工期は短いですが、全体の金額は高くなります。

ますどこからと聞かれる事が多いですが、私は窓からとお答えします。

お家にいる時間も増えていると思います。

快適に過ごせるようなリフォームをやっていきましょう