トイレリフォームを失敗しないために知っておきたいマメ知識

リフォームといえば、「トイレ・浴室」といった水回りを連想しませんか?

実際にリフォームの先輩100人のうち、なんと76人もの人がトイレのリフォームを、58人が浴室のリフォームをしたと答えています。

また、「リフォームをしようと思ったきっかけ」の堂々第1位はなんと!「トイレの故障」、2位が「浴室の故障」という結果でした。
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2017年 / ハイアス・アンド・カンパニー調べ

築年数が経過すると水回りからほころびが出てきますから、当然といえば当然です。

というわけで今回は、トイレのリフォームを検討している方に知っておいてほしいマメ知識を紹介します。

トイレリフォームの「マメ知識」

トイレのリフォーム相場は、手すりの取り付けなどのバリアフリーリフォームや壁紙や床等などの内装リフォーム、便座のみの交換といった簡単なリフォームの場合は10万円~20万円程度です。

この程度のリフォームなら工期も1日〜長くても数日で終わります。

では、便器の交換から、内装リフォーム、手洗いの設置など、トイレを一新するリフォームの場合はどうでしょう。

選ぶ設備次第ですが、相場は20万円~50万円程度。

あなたのお住まいが築15年以上で、トイレになにか不便や不具合を感じているのなら、リフォームを故障するまで待たずに、思いきって設備や内装を一新した方が良いかもしれません。

便器自体は陶器製でとても丈夫ですが、タンクの部品や配管などは老朽化します。

寿命の目安としては10年から、長くても20年くらいでしょうか。

トイレが故障すると生活はかなり不便になるので、十分に検討する時間をかけられず急いでリフォームをし、後で後悔したなんて話もチラホラ聞きます。

小さな不具合を見逃さず、リフォームのタイミングを見極めることが必要ですね。

分からない方はプロに相談してみてはいかがですか?

便器のグレード選びは慎重に

ちなみに、リフォームの先輩100人に聞いた「リフォーム後にここはケチらなければよかった、と後悔したこと」の第1位は『便器のグレード』でした。
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2017年 / ハイアス・アンド・カンパニー調べ

一度リフォームすると10年は壊れませんし、毎日お世話になる大事な空間です。少し思いきって、後悔しない設備選びを目指しましょう。

「そうはいっても、最新の設備は予算が・・・」と思っていませんか?

ご心配なく!

今人気のタンクレストイレは、決して手の届かない高級設備ではありません。

タンクレストイレとは、従来の便器の後ろ側にあるタンクがないトイレのこと。

標準装備で温水洗浄便座が付いていて、特別な機能を求めなければ、タンクがあるタイプにプラス5万円ほどでタンクレストイレにできるんです!

タンクレストイレが人気の理由

では、タンクレストイレ人気の理由はなんでしょうか。

まずデザインがオシャレなところ。

そして、タンクがあるトイレに比べてサイズが小さいので室内が広く演出できること。

「奥行き10cmだけ?」と思うかもしれませんが、されど10cmです!もともと狭いトイレでは、この10cmのおかげで思いのほかスッキリします。

高さも30cmほど低くなるので、閉塞感も無くなります。

そしてこのツルンとして凹凸が少ないシルエットのおかげで、掃除のしやすさは抜群!便器の掃除はもちろん、これまでタンクが邪魔で、おっくうだった床掃除も楽々。

実際にトイレをリフォームした先輩たちに「トイレのリフォームをして良かったこと」を聞いてみると、「便器・便座が清潔になった」、「設備が最新」に次いで「掃除が楽になった」という結果に。

ただ、人気のタンクレストイレにも、気をつけなくてはいけない点がいつくかあります。

タンクレストイレには手洗いがありませんから、手洗いカウンターを別につけなくてはいけません。

洗面所が遠い場合や、手洗いをつけるスペースがない場合は、手洗い付きのタンク式トイレを選ぶ方もいます。

また、タンクレストイレは温水洗浄便座一体型のデザインのため、温水洗浄便座(便座のみ)の交換はできません。

故障した場合は、修理が必要になります。

購入時に保証内容なども確認しましょう。

オススメ!のタンクレストイレ

「タンクレストイレが良いのはわかったけど、どこのメーカーがいいの?」と思ったあなた。

たしかにどのメーカーもスタイリッシュなデザインばかりで機能も充実していて、目移りしてしまいますよね。

それでは、特徴別に3つご紹介したいと思います。
TOTOネオレストシリーズ』

節水力でトイレを選ぶあなたには、こちら。
TOTOの『ネオレストシリーズ』がオススメです。
他メーカーを圧倒するダントツの節水力!従来品と比べると年間15,000円近くお得になるとか。
トイレ業界のシェアNo.1のTOTOさんは、高機能+高品質ですが、その分お値段は少しお高めです。
LIXIL『サティスシリーズ』

トイレが狭いという方には、LIXIL『サティスシリーズ』がおすすめです。
他社と比べると奥行きが5cm以上小さいので、よりトイレ空間を広く演出できます。
また、女性目線で商品を作っているLIXILはデザイン性と機能性を兼ね備えています。
洗浄力と掃除のしやすさを重視するならコレで決まりです!
パナソニック『アラウーノシリーズ』

トイレのお掃除をあまりしたくないあなたには、「トイレ周りを汚さない発想」から生まれたパナソニックの『アラウーノシリーズ』がオススメ。
トイレ使用前後の清潔機能はたくさんありますが、使用中の汚れ対策に目をつけたのはパナソニックさんだけ!汚れをはじく有機ガラス系新素材を採用し、とにかくお掃除がしやすいとの定評があります。
そして比較的お手頃価格で提供してくれるのも嬉しいところです。

いかがでしょう。

気になるメーカーが見つかったら、ぜひHPやショールームをのぞいてみてください。

それ以外にも、米国トップシェアのアメリカンスタンダード社や、デザイン性が強みのKOHLER社(日本正規代理店:株式会社 ジャパンコーラー)など、メーカーも多数ありますので、あなたの理想のトイレを見つけてください。

あるある!失敗談 〜トイレリフォーム編〜

最後に、トイレリフォームのよくある失敗例を少しだけ紹介します。

他山の石として、ぜひ、参考にしてください。
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失敗談1
飲食店などの雰囲気に憧れ、関節照明にしたら暗すぎた!

→お店とご自宅はやはり違います。
実用的な照明計画を!

失敗談2
居室と同じ無垢のフローリングにしたらシミができてしまった。
→無垢材は水に弱いので、トイレには不向きです。
トイレは、アンモニアや洗剤に強い製品がオススメです。

クッションフロアシートは、値段もリーズナブル。

しかも耐久性があり、お手入れも簡単。

デザインも豊富なので、きっとあなた好みなデザインが見つかるはずです。
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失敗談3
採光が取りたくて大きな窓をつけたが、外の目線が気になって閉めっぱなしになっている。

→意外と難しいのがトイレの窓。

設置位置が高すぎると手が届かないし、低いと外の目線が気になります。

トイレは狭いので小さな窓でも十分採光が取れます。

手の届く、なるべく高い位置に設置し、ガラスを曇りガラスにするなど、外からの目線対策をしてください。

失敗談4
内開きの扉にしてしまい、開けるたびにスリッパが引っかかる。

→間取りにもよりますが、トイレは外開きか、スペースがあるなら引き戸がおすすめです。

万一、トイレの中で人が倒れてしまったら、内開きだとドアが 開きません。

介護者がいる場合、または将来的に可能性がある場合は特に気を配りましょう。
トイレリフォームの成功には、ショールームで実際の設備を見て検討することがとても大事です。

実際のお住まいの間取りや広さをイメージして設備やインテリアを決めましょう。

そのために、ショールームに訪れる際には、『自宅トイレの寸法の入った間取り図』をくれぐれもお忘れなく!