断熱工法には大きくわけて3種類の工法があります。
【 外張り工法 】
躯体の外側に施工することから内部意匠の自由度が高く、屋根や天井、外壁や1階の床などに使用されることが多く、施工後も確認しやすい工法です。
デメリットとしては充填断熱工法に比べるとコストがかかる、経年劣化の不安がある、強い地震が来た際に変形する可能性がある、敷地に余裕がないと施工上の制約が生じるなどがあります。
【 充填断熱工法 】
トータルコストが安く、構造の躯体に充填することから敷地面積に影響しない、断熱性能が経年劣化しにくいという特徴を持っています。
屋根や外壁、基礎などに使用され、主な断熱材は発泡プラスチック系です。
デメリットとしては防湿気密層の施工に注意が必要、躯体の取り合い部の施工には特に注意が必要になるなどがあります。
中には、専用の機械を使ってセルロースファイバーなどの断熱材を吹き込んでいく工法で、充填断熱工法に含まれる吹き込み工法という工法もあります。
施工を素早く行うことができ、断熱材の施工の厚さを自由に設定できるため高断熱化に優れ、省エネにも繋がります。
【 内張り断熱 】
外壁と内壁の間にある空間や柱と柱の間に断熱材を入れる工法です。
もともと存在する空間を利用して断熱するため、居住スペースが削られてしまうことはほぼないといえます。
日本では古くから用いられてきた工法です。